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“同じ早慶“の学生でも、「出身学部」によって就職に有利不利は生じる?
All About編集部は3月9日~4月10日にかけて、全国の10~70代236人を対象に、「早稲田大学」に関するアンケート調査を実施。また、3月9~23日には、279人を対象に、「慶應義塾大学」に関するアンケート調査を実施しました。その中の「就職力が高そうと思う学部」について聞いた結果で、早稲田大学は「政治経済学部」が1位、慶應義塾大学も「経済学部」が1位となりました。
このランキング結果は、一般の回答者の予想に過ぎませんが、実際のところ、同じ“早慶”でも、学部によって就活の状況に違いは出るのでしょうか。
入学難度の高い学部は、その努力と学力が企業からの評価対象にもなる
今回のアンケート結果でそれぞれ1位をとった早稲田大学の「政治経済学部」と慶應義塾大学の「経済学部」は、それぞれの大学を代表する看板学部であり、入試の偏差値も学内でトップクラスの学部です。これが就活にどのような影響があるかというと、偏差値の高い学部に入学できているということはそれだけ高校時代の受験勉強を努力し、高い学力を身につけたという証でもあるので「継続的に努力できる地頭の良い人材」として評価を得る可能性はあるでしょう。
特に早稲田大学と慶應義塾大学は学生数も多い大規模私立大学のため、学部学科も多肢にわたるところが特徴です。そのためいくら就職ブランド力の強い大学であったとしても採用担当者は、出身大学名だけで評価するのではなく、どこの学部なのか、どのような入試形態(一般入試か推薦入試かなど)で入学したかも含めて総合的にその学生を評価しようとします。同じ大学であっても学部によって入試難易度が違うため、それによって学生自身の能力も異なるからです。
実際に今回の調査で1位となった学部には優秀な学生も多く、有名企業から内定を取り、社会で活躍している先輩も多いため「就職力が高そう」と思われるのも自然なことでしょう。
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この記事の筆者:小寺 良二 プロフィール
ライフキャリアコンサルタント。アメリカの大学を卒業後、アクセンチュアを経てリクルートに入社し企業の採用・人材育成に携わる。2009年に独立後は、若者のキャリア支援の専門家として、大学の教員やキャリアカウンセラーに向けた研修、企業・官公庁のプロジェクト支援など多岐にわたって活動中。
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