幅広い役を担当できる演技派俳優として活躍
その後は、俳優としてドラマを中心にさまざまな作品に出演し、その腕を磨き続けていきます。幅の広い演技に定評がある俳優へと成長し、その実力をいかんなく発揮したのがドラマ『ミリオンジョー』(テレビ東京系)でした。2019年放送の作品で、北山さんは週刊漫画誌の編集者・呉井聡市を演じました。漫画が原作のこのドラマは、国民的大ヒットマンガ『ミリオンジョー』の作者が突然死し、残された創作ノートを頼りに呉井と作画チーフアシスタントが連載を続けるという作品です。
呉井は隠蔽(いんぺい)にも罪悪感がなく、周囲に追い詰められながらも自分を正当化してノラリクラリとピンチを乗り切ります。アイドルが演じるべきではないような悪党を、北山さんは迫真の演技で演じました。
“クズ男”役も見事に演じきった
また、2021年に放送された『ただ離婚してないだけ』(テレビ東京系)でも、北山さんは新しい一面を見せてくれます。こちらも漫画が原作のドラマで、北山さんは主人公の柿野正隆を担当。ドラマは柿野が捨てた若い浮気相手を殺し、冷え切った関係だった身重の妻と共謀して数々の犯罪を引き起こす内容です。
妻の雪映を俳優の中村ゆりさんが務め、抜群のコンビネーションを見せました。2人は、浮気相手の殺人を隠すために、監禁や死体処理など鬼畜の所業を繰り広げることに。冷え切った夫婦の関係は、殺人をキッカケに絆を取り戻すことになります。北山さんは、優柔不断で煮えきらず、クズ男の正隆を表情豊かに演じました。
つい先日まで、『正義の天秤 season2』(NHK)でも、少し頼りない元ニートの弁護士・杉村徹平を演じていた北山さん。演技力はジャニーズ事務所でもトップクラスで、独立後はさらなる活躍が期待されます。