この記事の筆者:川崎 さちえ
ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年。NHK『あさイチ』をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションやの魅力を伝えている。
値下げ交渉を受ける場合のコメント例、おすすめの返答
値下げ交渉が来て、断りはしないけれど、という場合には以下のケースが考えられます。
・提示された価格でOKの場合
・値下げをしたい気持ちはあるけれど、提示された価格ではちょっとという場合
・希望価格が書かれていない場合
それぞれのコメント例を紹介します。
■提示された価格でOKの場合
コメントにある価格でOKな場合には、以下のような返答で問題ありません。
「コメントありがとうございます。◯◯円で問題ありません。価格を変更しますので、ご購入お願いします」
ポイントは、価格を再確認すること、そして購入してくださいねと念を押すことです。
専用出品にしてほしいと言われたら、それに応じた方が良いですが、言われないようならばその必要はありません。筆者は価格を下げたとしても、専用にしないことが多いです。理由は、他のユーザーはコメントを確認することが多いので、交渉が成立していると分かるからです。
でも、専用にしないと横取りが心配という話になりますが、筆者はプロフィール欄に「先に購入した人と取引をする」と明記しています。そのため、もし他のユーザーが横取りをしたとしても、そのユーザーと取引を進めます。
■値下げをしたい気持ちはあるけれど、提示された価格ではちょっとという場合
値下げをすれば売れるけれど、提示された価格ではちょっと難しいという場合もあります。販売手数料や送料があるからですね。その場合には、出品者から価格を提示するのも方法の1つです。
「コメントありがとうございます。送料などを考えると◯◯円では難しいので、△△円ではいかがでしょう」
コメントをした購入希望者が金額に納得すれば、交渉が成立します。しかし金額が高いとなると相手から断りのコメントが来て、交渉決裂です。
そうなると出品者は「もう少し値段を下げた方がよいのかな」と思うのですが、筆者はその必要はないと考えます。出品者は自分の利益をちゃんと考えた方が良いと考えるからです。後々値段を下げる可能性はあるものの、今すぐに納得しない価格に変更するのは、あまりおすすめしません。
■希望価格が書かれていない場合
値下げ交渉では、具体的な価格が記載されていないこともあります。「値下げできますか?」というコメントです。購入希望者は出品者からの価格の提示を待っているわけですが、出品者にとってはけっこう厄介な質問ではあります。いくらを提示すればよいのか悩むのです。
さらに出品者が値下げの価格を提示しても、相手から「検討します」と言われることもありますから、価格が書かれていない場合には対応に苦戦してしまうケースが多々あります。
筆者は、プロフィールに「値下げ交渉の際には、具体的な価格を提示してください」と書いています。それでも、「値下げできますか?」と質問がくることがあるので、「具体的な金額をお願いします」と返事をしています。金額が書かれてないコメントの場合、決して自分からは価格の提示はしません。相手からの価格の提示がない場合には、希望の金額を聞くのがスムーズです。
値下げ交渉を断る場合のコメント例、おすすめの返答
次は、値下げ交渉を断る場合の返答例を紹介していきます。この場合は、価格に納得ができないことが最大の理由なので、筆者はストレートに「その価格では難しいです」と伝えています。
もし断る理由を付け加えるならば、「送料の負担もありますので」「出品したばかりで、もう少し様子を見たいので」が妥当なところかと思います。ほとんどのメルカリユーザーは、このような理由で納得してくれるでしょう。
交渉のスルーはやめよう
値下げ交渉のコメントが来ても、そのまま放置するのはやめておきましょう。コメントがあると、他のユーザーが遠慮したり、買いづらいと感じたりするからです。断るならば早めに断って、他のユーザーが気兼ねなく買える状態にした方が良いでしょう。
値下げ交渉を受けたくないなら、最初に明記していこう
値下げ交渉のやりとりが面倒または不快ならば、プロフィールや商品説明に「値下げできません」と明記しておきましょう。交渉前にプロフィールを確認してくれるユーザーもいますので、不可と書かれていれば交渉を諦めてくれます。
ただ、これらをちゃんと読まない、あるいは無視をするユーザーもいますから、その場合には「値下げ不可です」と返事をしておくと、上記にあるように他のユーザーが買いやすくなります。
メルカリにおける値下げ交渉は「ある程度クールに行った方が良い」というのが筆者のスタンスです。自分の利益も大切にしながら、相手には丁寧な口調で返事をするのがおすすめです。