ジャニーズ事務所の創立者で前社長の故・ジャニー喜多川氏による、所属タレントへ性加害疑惑。元所属タレントによる実名の告発などによって明らかになり、現代表取締役社長である藤島ジュリー景子氏が公式サイトに謝罪動画と文書を発表した。
All About編集部では「ジャニーズ事務所の性加害問題」に関するアンケート調査を実施。同調査は、全国の10〜70代の男女500人を対象に、インターネット上で行った(調査期間:2023年5月18〜22日)。
同事務所による謝罪について、世間はどう感じているのだろうか。回答者のコメントと共に、弁護士にも話を聞いた。
「知らないわけがない」謝罪内容に“納得できない”は約半数
藤島氏による謝罪動画とコメントについては、約半数の45%の人が「納得できない」と回答。
その理由として最も多く挙げられたのが「知らないわけがない(39歳女性)」「『知りませんでした』の社長の言葉が納得いかないため(37歳女性)」などの意見であった。
主に、藤島氏が公式サイトに発表した文書において、性加害が行われた事実認定を避けながら<知らなかったでは決してすまされない話だと思っておりますが、知りませんでした>と、釈明したことに対して不満の声が多数上がっている。
また「記者会見を開いて質疑応答に答えるべきだと思います(54歳女性)」「動画の謝罪ではなく会見を開くべき(43歳女性)」など、公の場で質疑応答を交えた会見をするべきだという意見も多数見られた。
一方で、謝罪自体への評価&当事者不在の中では致し方ないという声も
「納得できる」という回答者からは「今までしっかりした対応をしていなかったと感じているので、今回メディアに取り上げられる形で動画と文書で謝罪したのは大きな進歩だと思う(34歳女性)」「きちんと公の場で説明をしたから。うやむやになると思っていました(42歳男性)」など、謝罪をしたこと自体を評価する声も上がっている。また「一部納得できる」と答えた人から挙げられたのは「やはり当事者であるジャニー喜多川さんが亡くなっている以上、分からない点があるのは確かなので、ジュリー社長が全てを話すのは無理があると思います(50歳女性)」「結局ジャニー喜多川さんが亡くなっているので真相が分からない(31歳女性)」など、当事者が亡くなっている以上、真相を明らかにするのは難しかったのではないかという意見だ。
>次のページ:ジャニー喜多川氏が存命でも供述は重視すべきでない? 弁護士に話を聞いた