実家暮らしを選ぶ理由は、経済的な事情、職場へのアクセス、自身の体調、親や親戚の介護などさまざま。人によってそれぞれ事情はありますが、「貯金」を目的に実家で暮らしている人も多いのではないでしょうか。
All About編集部は、2023年4月20~23日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。
今回は、埼玉県加須市在住・32歳男性のエピソードを紹介します。
回答者のプロフィール&実家の状況
回答者本人:32歳男性在住:埼玉県加須市
家族構成:祖父1人、親2人、子ども1人(回答者)
世帯年収:母親80万円、回答者60万円
実家の間取り:1軒家2階建て8LDK(築32年)
毎月の生活費や貯金額は?
実家に入れている生活費:0円交際費:1万円
毎月のお小遣い:1万円
毎月の貯金額:3万円
貯金総額:1000万円
総務省統計局が発表した「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」によると、34歳以下男性の1カ月の平均消費支出は15万2805円です。そのうち、住居費の平均は3万4179円。ただし、家賃などは地域や条件によって異なるため、住居費を除いた約12万円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。
回答者に、恋愛や結婚願望はあるか聞くと「どちらとも言えない」と話し、その理由として「収入が少な過ぎる。しかしやりたい仕事を続けたいので」と続けました。
都内に出るたび「時は金なりと言う言葉を考えさせられます」
現在、実家暮らしを選んでいる理由は「都心に出る交通費と、都内に1人暮らしする賃料を天秤に掛けたとき、前者のほうが圧倒的にアドバンテージがあるので」とのこと。都内の物件に住むより、交通費はかかっても実家暮らしのまま都内に出る方が、コストパフォーマンスが高いと考えているようです。一方で、実家暮らしで苦労していることは「特に感じないが、強いて言えば交通費が地味に出費なのと、都内に出るためにかかる時間です。時は金なりと言う言葉を考えさせられます」と、答えてくれました。交通費だけでなく、時間の面でも多少の負担を感じているそうです。
※回答者のコメントは原文ママです
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