中村嶺亜(7 MEN 侍)さん、横山だいすけさんらが出演するミュージカル『DADDY』が3月31日、東京・サンシャイン劇場で開幕。子どもから大人まで楽しめる新作舞台をリポートします!
ミュージカル『DADDY』あらすじ
とあるテレビ局。大人気の幼児番組『ニッチ・スケッチ・しんのすけっち☆』が収録されているスタジオでは、やる気ゼロのスタッフ、こーすけが彼女とのLINEや電話に明け暮れています。
今日もたびたび撮影の邪魔をしては怒られていたこーすけですが、罰が当たったのか(?)、スタジオのセットで頭を打ってしまい、失神。謎の少年に起こされ、自分が『ニッチ・スケッチ~』の世界に入り込んでしまったことを知らされます。
“音楽を辿っていけば、もとの世界に戻れるかも”と言われ、冒険の旅に出るこーすけ。海賊や恐竜、宇宙人たちと触れ合ううち、ふと、今は亡き父との思い出がよみがえりますが……。
中村嶺亜さんが主人公・こーすけを好演
保育園や小学校で歌い継がれる名曲「にじ」など、新沢としひこさん作詞・中川ひろたかさん作曲の楽曲をふんだんに織り込み、保育現場に関わってきた二人の人生もオーバーラップさせたミュージカル。心に傷を抱え、“子どもの歌が嫌い”な青年が、ファンタジーの世界を旅しながら成長していく姿をハートフルに描い……てはいますが、演出は『ロッキー・ホラー・ショー』など“ぶっとんだ”作品を得意とする河原雅彦さん。現実世界ではかわいいキャラクターをファンタジー世界で豹変(ひょうへん)させたりと、一筋縄ではいかない笑いをちりばめ、“ド直球”では満足できない観客も存分に楽しめる舞台となっています。
主人公・こーすけを演じるのは、中村嶺亜さん。頭の中は彼女一色……というマイペースな青年が、半ば無理やり冒険に連れて行かれ、気が付けば大いに歌い踊りつつ、騒動に巻き込まれて行く様をのびのび、自然体で好演しています。しかし旅が終わるかと思われた1幕終わりに、こーすけは思いがけない本心を吐露。以降、彼が抱えてきた悲しみ、葛藤、不安が一気に放たれ、こーすけがそれらをどう克服してゆくのか、目が離せません。終盤に彼が自分に言い聞かせるように歌う際、歌詞がすっと観客の胸に届くのは、中村さん自身の清廉な持ち味によるところも大きいでしょう。
こーすけが参加する幼児番組のディレクターはじめ、ファンタジーの中の“海賊ダディ”“恐竜ダディ”“宇宙ダディ”“おばけダディ”役を演じ分け、八面六臂の活躍を見せるのは横山だいすけさん。
歌唱における抜群の安定感は『おかあさんといっしょ』の“だいすけお兄さん”の頃から変わりませんが、海賊のナンバーでは豊かな低音を響かせたりと、表現者としてのさらなる幅を見せ、観る者を魅了します。
絵本作家でもある中川ひろたかさんの絵本に登場するキャラクター、“こぶたのブルトン”“いたちのアンドレ”“だるまのタカサキさん”“ショコラちゃん”をそれぞれ演じる大和田美帆さん、川久保拓司さん、玉置孝匡さん、野口かおるさん、こーすけを冒険へと誘う“少年”役の小山十輝さんもそれぞれに個性を発揮(特に野口さんの“怪演”は悪夢に出てくるレベルかも!?)。中川ひろたかさん自身もバンドマスター、“なぞのおじさん”として登場。
カーテンコールでは中川さんが、かつて相棒の新沢さんと『サウンド・オブ・ミュージック』『メリー・ポピンズ』のような音楽を書きたいねと言っていただけに、今回のような大きなミュージカルに楽曲を使われて光栄、と感慨深く語り、最後にみんなで「ラララ、きっと明日は~いい天気……」と名曲「にじ」を合唱、場内に温かさが満ちる幕切れとなりました。
中村さん、小山さん、横山さんがコメント
3月31日のゲネプロ後、ステージ上ではさらに中村嶺亜さん、小山十輝さん、横山だいすけさんがコメント。
中村さんは「今回はファミリー・ミュージカルということで、小さいお子さんも来て下さることが楽しみです。僕自身、小さいころに観た舞台が印象に残っていて、“あの人も(舞台上で)頑張っていたから僕も頑張ろう”と思えました。これから明るい未来を作ってゆく皆さんが、この作品を通して元気や希望を受け取ってくれたらうれしいです」
中学1年生だという小山さんは、「めちゃくちゃ緊張しましたが、演出家さんや他のキャストさんに慰めていただきながら今日を迎えました。これから全力で取り組んでいきます」
そして横山さんが「本作では(さまざまなダディを演じる中で)、子どもたちにどんなことを届けたいかなと思いながら演じています。親子の気持ちがたくさんつまった作品です。みんなの思いがあたたかさになって届くといいなと思っています」、と本作への熱い思いを語りました。
<公演情報>
ミュージカル『DADDY』3月31日~4月9日=サンシャイン劇場、4月13~16日=森ノ宮ピロティホール、以降金沢、新潟、仙台、福岡で上演
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