4月5日はオープンカーの日!
4月はオープンカーで走ると気持ちのいい桜舞う季節であること、そしてオープンカーは「五感」で楽しむ走りができることにちなんで4月5日に制定されました。
今回は、ロードスターとコンバーチブルの違いなど、「違いの分かる人」になれるオープンカーの豆知識を紹介します。

かつて自動車はすべてオープンカーだった
オープンカーとは、屋根がない、あるいは屋根の開放が可能な自動車のこと。和製英語であり、英語ではロードスターやコンバーチブルなどと呼ばれます。ただ、発明されたばかりの自動車はすべてオープンカーでした。エンジン出力に制約があるので、屋根を付けて重量を増やすのは得策ではなかったためです。
つまり、オープンカーという呼称は、オープンではない車が一般化して以降に再命名されたもの(レトロニム)。現代におけるオープンカーは、あえて屋根をなくすことで開放的な走りを実現し、季節を五感で楽しむ趣味的な車として人気を博しています。
「ロードスター」と「コンバーチブル」の違い
ロードスター(roadster)は、そもそもは「道ゆくもの」という意味を持つ、乗馬競技用の馬や軽装馬車を指す言葉から転用されました。日本では「世界で最も多く生産された2人乗り小型オープンスポーツカー」としてギネスにも認定されたマツダのロードスターが有名ですよね。
ギネスにもある通り、ロードスターは2人乗りが基本。オープンスタイルがベースで、言わば「屋根を閉められる車」といえます。一方のコンバーチブル(convertible)は、コンバートできる、すなわち普通車の形からオープンカーへ変えることができるという意味です。
ロードスターと違い、4人乗りが基本。クローズスタイルがベースで、言わば「屋根を開けられる車」といえます。
「スパイダー」や「カブリオレ」との違い
スパイダー(spider)は、主にイタリア車で使われているロードスタータイプの呼び名。その語源は諸説あり、車体が蜘蛛のように見えることからという説や、速さを追求したロードスターという意味の「スピードスター」や「スピーダー」から来ているという説もあります。
一方のカブリオレ(cabriolet)は、主にフランス車で使われているコンバーチブルタイプの呼び名。そもそもは折りたたみ式の幌が付いた2輪馬車に使われていた言葉から転用されました。
その他、フィアットではロードスタータイプのことをイタリア語で小舟を意味するバルケッタ(barchetta)と呼んだり、ポルシェではルーフパネルだけを外せるタイプをタルガトップ(targa top)と呼ぶなど、メーカーによって呼称・商標が異なる場合もあります。
レンタカーの選択肢としても人気のオープンカー。この機会に、好きなタイプのオープンカーでドライブを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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