世界的ベストセラー『鋼の錬金術師』舞台化!
2001年の連載開始から話題を集め、累計部数8000万部超の世界的ベストセラーとなった人気漫画『鋼の錬金術師』。これまでもテレビアニメ、アニメ映画、ゲーム、実写映画とさまざまに展開されてきた本作がついに舞台化、3月8日に大阪、17日に東京で開幕します。
原作を知る人は、壮大な世界観と錬金術を駆使したバトルアクションが特色の“あの”「ハガレン」を舞台化できるのか?と思われるかもしれませんが、今作はむしろ“舞台だからこそ”の魅力にあふれたものとなる模様。稽古終盤、“早くお客さまに観てほしい!”と開幕が待ちきれない主人公、エドワード・エルリック役(Wキャスト)の一色洋平さん、廣野凌大さんと、エドワード達の前に立ちはだかる敵の一人であるエンヴィー役・平松來馬さんに、手ごたえをうかがいました。
【あらすじ】舞台は錬金術の盛んな国家・アメストリス。国家錬金術師の資格を持つ少年エドワード(エド)とその弟アルフォンス(アル)は、亡くなった母を生き返らせようと“人体錬成”を試みるが失敗。エドは左脚と右腕を、アルは肉体の全てを失い、魂を鎧に宿すことに。失った身体を取り戻すため、兄弟は旅を始める……。
8時間がかり(!)の最終審査を乗り越えて
「オーディションがまず、すごかったんです」というのはエド役の一人、廣野凌大さん。もう一人のエド役である一色洋平さんも「かなり珍しいオーディションで、がむしゃらに取り組みました」と振り返ります。今回、オーディションは数カ月に渡って丁寧に行われ、最終審査はなんと8時間がかりだったそう。
廣野凌大(以下・廣野)「普通、オーディションと言えば、ずらりと並んだ審査員の前で一人ずつちょっと歌ったりせりふを言ったり……というのを想像するじゃないですか。でも今回は、部屋に入るとエド役とアル役の候補が何人かずつ、そして審査側は(脚本・演出の石丸)さち子さんが一人。その場で即、稽古みたいなことになって、いくつかのシーンを創っていきました」
石丸さち子さんと言えば、日本の演劇界の巨匠・蜷川幸雄さんのもとで修業し、ストレート・プレイからミュージカルまで、多彩な演目で活躍する演出家。蜷川さんゆずりの、ダイナミックで“熱い”演出で知られます。
廣野「いろんな指示をいただいて、濃密な8時間でしたね。要求に応えることができる、クリエイティブな人間が求められているんだなと感じました」
平松來馬(以下・平松)「僕はエドのオーディションのような形ではなかったのですが、それでもはじめに石丸さんとリモート面談の場が設けられて、いくつかせりふを渡されていたので覚えて行ったら、大画面越しに石丸さんの物すごいエネルギーが伝わってきて。“次、こういうニュアンスでやってみて”といきなり稽古になってしまって(笑)、“負けたくない!”と燃えました」
廣野「そういう連中が集まっているので、変態ばかりの座組なんです」
平松「翻訳しますと、“個性豊かな方々”です(笑)」
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