新綱島駅のデザインに見る綱島の歴史
新綱島駅は東急東横線の綱島駅からほど近い場所の地下に設置、1面2線と上下線の間に島式ホームがある。ホームは柱や壁が青系の色でデザインされている。これは、綱島が鶴見川の本流や支流で囲まれた川の町であることを表現したものだ。 地下1階の改札口付近に昇ると、壁に設置されたガラスパネルが目に留まる。発光し、ピンク色に染まるものだが、桃をイメージしている。かつて川の氾濫を利用して桃栽培で名を知られた綱島の歴史を駅利用者に伝えようとしているのだ。第2次世界大戦後の一時期は、東京の奥座敷と呼ばれた温泉の街でもあった綱島。新駅開業で、未来へ発展する「和モダン」の街なのだ。
ますます複雑になる列車運行計画
東急新横浜線は、日吉駅を出ると、すぐに地下に潜り、新横浜駅に至る。新横浜駅は2面3線となっていて、列車の折り返しができる構造だ。直通列車のほか、新横浜駅止まりの列車も運転される。
羽沢横浜国大駅は、2019年11月30日に開業し、ひと足早く相鉄・JR直通線の駅として機能している。2023年3月18日以降は、相鉄・東急直通線の駅にもなり、羽沢横浜国大~西谷間は2系統の電車が入り乱れて走ることになる。
相鉄・JR直通線は、武蔵小杉、大崎を経由して渋谷や新宿に至る1系統だけであった。今回開業する相鉄・東急直通線は、東急東横線・副都心線を経由して渋谷・新宿・池袋から東武東上線に至るルートのほか、東急目黒線・南北線を経て埼玉高速鉄道とつながるルート、さらには都営三田線を経由して日比谷や大手町と直結するルートも新設される。運行ルートの多様性はJR直通線以上のものがあり、利用者に与えるインパクトは比べものにならない。