今からでも間に合う! ハマる人続出のドラマ『ブラッシュアップライフ』の魅力を解説

安藤サクラさん主演、バカリズムさんが脚本を担当する連続ドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)が話題を集めています。まだ見ていない人に向けて、ドラマの魅力や見どころを紹介していきます。

『ブラッシュアップライフ』(画像出典:公式サイト

女優の安藤サクラさんが主演、バカリズムさんが脚本を担当する連続ドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)。日本テレビの「日曜ドラマ枠」で放送し、密かな注目を集めています。
 

放送回を重ねるごとにドラマの中毒者は増え続け、2023年1月期の作品で最も面白いという声もTwitterなどで見かけます。1度ハマると、抜け出せなくなる『ブラッシュアップライフ』。まだ見ていない人のために、ポイント別でドラマの魅力を解説します。
 

サプライズはほとんど起きない、新感覚のタイムリープ作品

『ブラッシュアップライフ』のストーリーは、タイムリープが主軸となります。主人公は地元の市役所で働く実家住まいの、ごく「平凡」な独身女性・近藤麻美(安藤サクラ)。この麻美が、ひょんなことから亡くなってしまい事態は急変します。
 

死後の世界に迷い込んだ麻美は、人生をやり直しできることを知ります。死ぬ直前までにどれだけ「徳」を積んでいるかで、理想の「生物」に生まれ変われることができる設定です。そんな麻美が、1度目の死亡で告げられたのは「オオアリクイ」に生まれ変わる人生でした。
 

当然、次も人間に生まれ変われると思っていた麻美は、「死後の世界の案内人」(バカリズム)の提案によってもう1度自分の人生を0歳からやり直す選択をします。
 

麻美は、第5話までに2度にわたって不慮の事故で死んでいます。1度目は市役所員、さらに2度目の人生では薬剤師、現在進行している3度目の人生では、テレビ局員として働いています。
 

『ブラッシュアップライフ』では、生まれ変わっても前世の記憶がしっかりと残ったまま。麻美は、過去の出来事を思い出しながら、世の中にいいことをして「徳」を積んでいく努力をします。
 

このドラマの面白さは、前世の記憶があるからといって麻美が悪事を働くわけでもなく、かと言って世界を救うヒーローでもないところ。全くと言っていいほど、サプライズは起きないまま人生を繰り返していきます。何も起こらないことが新鮮で、独自の世界観を作り出しています。
 

死亡するたびに、人間へ生まれ変わりたい一心でひたすら「徳」を積む麻美。周りの人たちにいいことをしよう、必死でまい進します。ちょっと変わった麻美の考え方が、このドラマに新感覚の面白さを生み出しています。
 

圧倒的にリアルな脚本がクセになる

このドラマを魅力的にしているのは、登場人物たちが描き出す絶妙にリアルな日常生活です。第1話の麻美は平凡な地方公務員。特に何が起きるわけでもなく、日常が続いていきます。普通であれば、ドラマの主人公にはほど遠い経歴の麻美に、視聴者は親近感を抱きました。
 

さらに、麻美の幼なじみとして頻繁に登場する、木南晴夏さん演じる「米川美穂」(みーぽん)と、夏帆さんが担当する「門倉夏希」(なっち)の3人組もリアルです。
 

麻美が生まれ変わっても、毎回大親友の3人組として合流。ドラマとは思えないほど、3人の会話は突拍子もなくコロコロと変わります。自然体の会話を楽しめ、仲良し3人組のリアルな生活をのぞいているような気分にさせてくれます。
 

また、3度目の人生に入った麻美が勤務するテレビ局は、ドラマを放送している日本テレビ。麻美が担当するドラマも、実際に放送していた『花咲舞が黙ってない』(同)を舞台に進んでいきます。さらに当時の出演者であるお笑いコンビ・ドランクドラゴンの塚地武雅(つかじむが)さんも出演させる凝った演出を見せました。
 

テレビ局にある小物、スタッフ同士の会話や仕事の取り組み方もリアルで、職場体験を麻美と一緒にしているような錯覚に陥ります。とにかく凝った、リアルを追求する演出が視聴者をわくわくさせてくれます。
 

テンポの良い会話劇が楽しめる

そして、このドラマの最大の魅力が、出演者たちのテンポが良い会話劇です。サプライズや派手な演出がない代わりに、麻美を中心とした登場人物のトークがドラマを盛り上げていきます。
 

あーちん(麻美)、みーぽん(美穂)となっち(夏希)の仲良し3人組は、毎回会うたびに世間話で盛り上がります。気持ちの良いテンポで進む会話は、聞いているだけで楽しくなってきます。
 

これは、バカリズムさんのコントに似ていて、彼が得意としているジャンルです。セリフや説明が多いドラマはつまらなくなることもありますが、『ブラッシュアップライフ』に関しては苦にならないから不思議。
 

とにかく、小道具や伏線回収などが多いドラマなので、セリフの量が多くても気になりません。また、出演者の「声の演技」が卓越しているのもポイント。特に安藤さんは、頭の中で状況を説明するシーンが多いのですが、声のトーンと抑揚の付け方が上手でいつまでも聞いていられます。
 

さらに、セリフが緻密に計算され、急に伏線を回収し始める部分もあり、噛むほどに“うまさ”が出るスルメのようなドラマになっているのもうれしいところです。Twitterでは考察も頻繁に行われ、2022年に放送された『silent』(同)のような盛り上がりを見せています。
 

1度見はじめると止まらなくなる『ブラッシュアップライフ』。5話までは、黒木華さんや松坂桃李さんが出演し、さらに第6話以降には染谷将太さんと水川あさみさんも主要人物として登場。豪華な俳優陣も注目されています。
 

Huluでは全話、TVerでも一部の放送回が見逃し配信対応になっているので、話題のドラマに乗り遅れないようにぜひ視聴してみてください。
 

『ブラッシュアップライフ』第6話 2月12日放送予告



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