2月9日は漫画の日!
漫画専門書店の「まんだらけ」によって制定されました。
今回は「コミック」と「カートゥーン」の違いなど、「違いの分かる人」になれる漫画の豆知識をご紹介します。
「漫画の日」は年に3回ある!
2月9日が漫画の日なのは、漫画の神様と呼ばれる漫画家、手塚治虫さんの命日にちなんだもの。
実は、手塚治虫さんにちなんだ漫画の日はもう1日あるんです。
それは誕生日である11月3日。2002年に日本漫画家協会と出版社5社によって、文化の日でもあるこの日を漫画を文化として発展させていきたいという理念のもと制定されました。
誕生日と命日のどちらも漫画の日になっているなんて、さすが漫画の神様ですね。
そして、さらにもう1日、漫画の日とされている日があります。
それは7月17日。1841年のこの日、イギリスの週刊風刺漫画雑誌『パンチ』が発刊された日にちなんでいます。
日本でも、イギリス国外での『パンチ』の派生雑誌として、横浜居留区で1862年に『ジャパン・パンチ』が刊行されました。
当時の日本人にも人気となり、以降は風刺漫画のことを「ポンチ絵」と呼ぶようになりました。
この「ポンチ絵」は、漫画という名称が浸透した現在でも、簡易的な構想イラスト(ラフ)などを意味するビジネス用語として残っています。
コミックとカートゥーンの違い
どちらも漫画を意味する英語ですが、意味が微妙に違います。
コミック(Comic)とは、「コマ割り漫画」のこと。
初期の漫画の多くが滑稽な内容を扱っていたため、それらをまとめた本が「滑稽な本」という意味でコミックブック(Comic book)と呼ばれるようになり、それが短縮されてコミックになりました。
一方のカートゥーン(Cartoon)とは、「一コマ漫画」のこと。
「厚紙」を意味するイタリア語が語源で、絵画作品における原寸大の下書きの意味で使われていました。
上述の風刺漫画雑誌『パンチ』におけるスケッチ調の風刺画コーナーにおいて、下書きという意味で「カートゥーン」という題が付けられたことで、「カートゥーン=一コマ漫画」という意味が一般的になりました。
ただ、現在ではアニメーション作品(Animated Cartoon)を指す言葉として使われることが増えています。
アメリカのアニメ専門チャンネルである「カートゥーンネットワーク」が1997年に上陸して以降は、日本でも「カートゥーン=海外の子供向けアニメ作品」という意味で使われることが多くなっています。
紙と電子書籍、どっちの漫画売上が多い?
昔ながらの紙の漫画と、最近では当たり前になった電子書籍の漫画、どちらの売上が多いかご存じですか?
正解は、電子書籍。コロナ禍の巣ごもり需要で伸びたのかと思いきや、実は初めて抜いたのは2019年でした。
紙の売上が2387億円(前年比1.0%減)に対して、電子の売上が2593億円(同29.5%増)。
2014年ごろから増加を続けていた電子書籍の売上が、ついに紙の売上を抜いた形になりました。
ちなみに、2019年は『鬼滅の刃』ブームがあった漫画の当たり年。紙+電子の漫画売上は4980億円で、前年比で12.8%増という結果に。
以降、コロナ禍の巣ごもり需要も影響して、漫画の市場は年々増え続けています。
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