ソウルでのおすすめはHYBE社屋も近い「再開発エリア」とシメの「夜カフェ」
矢野:そうですね、まぁ最初だし、首都からかなって漠然と思っていました。
ゆりこ:まずはソウルへ、という人も多いですよね。私も人生初韓国はソウルでした。高校時代の親友と焼肉を食べて買い物だけして帰った記憶があります。今だったら好きなアーティストの事務所ビルを見に行くとか、ゆかりのお店を訪れるなどK-POPファンならではの楽しみ方もありますね。
矢野:もしかしたら好きなアーティストとすれ違うかも? という淡い期待も込みで(笑)。あとはやっぱり韓国のトレンドを肌で感じたいです。僕はファッションやデザインにも興味があるので。
ゆりこ:先ほどお話しした「語学勉強」という点でもソウルの標準語は聞き取りやすいですし、飛行機の便数も多い。そしてトレンドの話が出ましたが、ファッションやカルチャーだけではなく、エリアにもトレンドがあるんですよ。10年前だと「カロスキル」、コロナ禍以前は「益善洞(イクソンドン)」が注目されていたのですが、最近は「聖水洞(ソンスドン)」とか「経理団(キョンリダン)キル」とか。
矢野:ちなみに気になるんですが、地名に「ドン」とか「キル」っていう最後についてるの、あれ何ですか? 「タウン」「エリア」みたいな意味でしょうか。
ゆりこ:はい。「洞(ドン)」が町やエリア、「キル」はストリート、通りを指します。
矢野:地名を見るとその場所の範囲や規模感を想像できるってことなんですね。
ゆりこ:そうそう、HYBE社屋の近くにも最近ホットな「キル」があります。「龍理団(ヨンリダン)キル」という場所なのですが、オシャレなカフェやレストラン、おいしいお店が集まっていてオススメです。連れて行ってくれた友人いわく、4年ほど前にアモーレパシフィックという大手化粧品メーカーが本社ビルを建てた影響で街がにぎわい始めたそうです。
矢野:コロナ禍に関係なく、再開発が進んでいるという感じですね。
ゆりこ:新しいスポットだけでなく、昔から若者が集まる「弘大」もガラッと様変わりしていて新鮮でした。昔、近所に住んでいたのですが「ここはどこ?」と迷うぐらい。弘大近くの住宅街、延南洞(ヨンナムドン)にもオシャレなカフェや飲食店が立ち並んでいました。遅くまで開いているお店も多くて、夜に訪れても楽しいですよ。
矢野:そうそう、これもYouTubeで見たのですが、韓国って飲んだ後にシメでカフェに行くケースが多いって本当ですか? 1軒目でおごってもらった人が2軒目のお茶代を出したりするらしいですね。
ゆりこ:もちろん2次会も3次会も酒!酒!酒! な人も多いと思いますが(笑)。現地の若者が集まるエリアのカフェは2軒目に使えるお店も多いですね。コーヒーやお茶以外にもちょっとしたアルコールメニューがあったりして。飲み足りない人は飲むし、デザートを食べる人もいる。そういえば今回の旅行でも必ずシメの夜カフェしたなぁ……。
矢野:ラーメンならぬシメカフェ、僕も行ってみたいと思います。
ゆりこ:ここまでソウルの話でしたが矢野さんの“初韓国”、時期と滞在日数によっては釜山という選択肢もアリだと思います。
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