BTSのj-hopeが出演したMAMA、年末授賞式も!冬のK-POPアワードの最新事情【K-POPゆりこの沼る韓国】

M世代の韓国エンタメウォッチャー・K-POPゆりこと、K-POPファンのZ世代編集者が韓国のアイドル事情や気になったトピックについてゆるっと本音で語る【K-POPゆりこの沼る韓国エンタメトーク】。#8は「韓国の大型K-POPアワード」について。

どんなに人気でもアイドルの体は一つ、時間は1日24時間。分散化が加速か

ゆりこ:個人的にはKARAの復活ステージで感極まってしまったし、トゥバ(TOMORROW X TOGETHER)やNewJeansも観られたし、推しのユジン(Kep1er)さんもキラッキラしてて、いちファンとしては満足したんです。でも韓国エンタメウォッチャーとして冷静に考えるとパワーダウンは否めなかったなというのが正直な感想です。

矢野:昨年はBTSも出演していましたよね。ジンさんの兵役の件もあるので、今回は致し方ないんでしょうけど。(サイトを見ながら)あとSEVENTEENにNCT……僕の最推しTWICEも出てたんでした! そういえば。
 

「2022 MAMA AWARDS」に出演したBTSのJ-HOPEさん。画像はプレスリリース(※3)より。
「2022 MAMA AWARDS」に出演したBTSのj‐hopeさん。画像はプレスリリース(※4)より。


ゆりこ:そうそう、「MAMA」はこれまで各事務所の「看板アーティスト」が必ず出ていたんですよ。2022年もBTSのj‐hopeがソロで来ていて大盛り上がりでしたが、TWICE、SEVENTEENは不在、SMアーティストに至っては一組もおらず。BLACKPINKもMAMAMOOもカムバした年だったんですけど……出てこなかった。

矢野:まだ新型コロナウイルスの問題が残っている中での海外開催ですし、他にもさまざまな事情があったと思いますが、アーティストサイドから見た「優先順位」が落ちてきている可能性も感じちゃいますね。

ゆりこ:先ほどの話と重なりますが韓国の授賞式も多い上に、アメリカの大型アワードに呼ばれたりする中で、そういった傾向も否めないでしょうね。どんなに人気があってもアイドルの体は一つ、時間も1日24時間です。キャスティングする側も年々大変になっていくでしょうね。

矢野:今や世界中から出演オファーが来るんですもんね。それに、やっとライブツアーも復活したところじゃないですか。連日K-POPアーティストの来日写真を見てはうれしくなってますよ、僕。

ゆりこ:2年、いや3年待ったファンからするとまずは単独ライブで見たいっていうのも本音ですしね。世界のK-POP需要、事務所の経済事情、そしてアーティストの体力と時間……いろいろな事情があるかと思いながら、2023年のMAMAはもう少し、かつての豪華さを取り戻してほしい!

矢野:ちょっと辛辣でしたが、それもMAMA愛ゆえということで。ちなみに年明けにもチェックすべきアワードや音楽番組はあるんでしょうか?

ゆりこ:1月も大きなものが2つあります。2023年1月7日は先ほどお話しした“韓国のグラミー賞”「ゴールデンディスクアワード」、1月19日は「ソウルミュージックアワード」の開催が決定しています。どちらも20年以上前から開催されている歴史あるイベントです。そして2月には「サークルチャート・ミュージック・アワード」があります。前回までは「ガオンミュージックアワード」という名前でK-POPファンにはお馴染みでした。「ガオンチャート」というビルボードやオリコンのような韓国の音楽チャートがありまして、2022年から「サークルチャート」へ名称変更しています。

矢野:冬はK-POPのお祭りシーズンなんですね。応援しているアーティストの同じ曲を、別の衣装、セットや演出で楽しめるのはかなり楽しみです。

ゆりこ:それが醍醐味で、ついつい追っちゃうんですよね。今年はどこのステージが一番好みだったな〜なんてファン友達と語り合ったり。そして一見ライバルにも思えるような他事務所のグループ同士が一緒にカバーステージを見せてくれたりするのにも感動するわけです。この奇跡のマリアージュは何!? 美味! もっと頂戴! みたいな。

矢野:妙な食レポモードに(笑)。あと、K-POPにハマり始めた人にとってはまとめて旬のアーティストを見られるのもうれしいはず。とりあえず大型アワードや年末の歌謡祭を見ておけば、今チェックしておくべきグループがわかるし、新しい推しだって見つかっちゃうかもしれませんよ。

ゆりこ:そうやって毎年、お気に入りが増えて早18年ですよ……。あっ19年目に突入か(遠い目)。

矢野:やめられない止まらないK-POP道。僕も今回の年末年始はいろんなK-POPアワードを見てみたいと思っています。来年はどんなグループにハマるか楽しみです。
 

【ゆるっとトークをお届けしたのは……】
K-POPゆりこ:韓国芸能&カルチャーについて書いたり喋ったりする「韓国エンタメウォッチャー」。2000年代からK-POPを愛聴するM世代。編集者として働いた後、ソウル生活を経験。

編集担当・矢野:All Aboutでエンタメやメンズファッション記事を担当するZ世代の若手編集者。物心ついた頃からK-POPリスナーなONCE(TWICEファン)。
 

参考
※1:プレスリリース
※2:プレスリリース
※3:プレスリリース
※4:プレスリリース
 

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