予想できないハラハラドキドキの恋愛模様を映し出す恋愛リアリティショー(以下、恋リア)。さまざまな動画配信サービスによって配信され、アラサー世代を中心にハマる人が続出している。一方で「なぜ、ここまで人気なの?」と疑問に思う声もある。今回は、恋リアブームの変遷をたどり、視聴者目線で人気の理由を探る。
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どこまでが「リアル」なのか。番組終了後も“地続き”で注目される恋リア
恋リアの参加者たちが番組放送後、必ず聞かれる言葉があるそうだ。「やらせや台本はあるの?」
「その後、出演者はどうなったの?」
恋リアは、どこまでが“リアル”なのか。出演者はその後、どうなっているのか。番組が終了した後も、本当の結末がハッピーエンドなのか、はたまたバッドエンドなのかが気になってしまう。これこそが恋リアの最大の特徴であり、人々を熱狂させる要因の1つだ。
『あいのり』『バチェラー』『今日好き』ドラマから“ショー”へ
恋リアの先駆けといえば、1999年に放送を開始した『あいのり』(フジテレビ系)だ。男女7人が“ラブワゴン”に乗り、旅をしながら恋愛模様を描く番組で、10年にわたり地上波で放送された。この『あいのり』の人気を受け、さまざまな恋リアが登場する。複数の男女がシェアハウスをする様子を映し出した『テラスハウス』(フジテレビ系/2015年からNetflix)、男女の中に恋をしない"嘘つき"オオカミが潜んでいるというルールの下、若者たちの恋模様を追いかける『オオカミには騙されない』シリーズ(ABEMA SPECIAL)、1人のハイスペックな男性を女性たちが奪い合う『バチェラー・ジャパン』シリーズ(Amazonプライム・ビデオ)など、どれもインターネット配信番組を軸に置き、若者を中心にヒット。現在では「恋リア戦国時代」を言われるほどさまざまな恋リアが制作されている。
いずれの番組も放送終了後に、出演者のその後の様子が度々話題に上がり、SNSを中心に盛り上がりを見せる。視聴者は“リアリティ”と“ショー”の間で妄想をかき立てられ、放送後にさまざまな考察が飛び交うのも恒例行事だ。
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