ツイートで「神田明神のキラキラネーム飲料」と紹介されたのは「神社声援(ジンジャーエール)」という炭酸飲料。
いかにも神社らしいシャレの効いたネーミングに、Twitterのユーザーからは「最高のネーミングセンスや」「くだらないけど好き」「生姜強めで美味しいですよね」など数々のコメントが寄せられている。
「神社声援」は神田明神の境内で販売されているそう。関西在住の筆者だが、タイミングよく東京に行く事案が発生したので、これも何かの思し召しだと思い神田明神へ参詣してきた。
境内にあるカフェ「EDOCCO CAFE MASU MASU」で「神社声援」をいただいた。
味は、生姜がかなり強めのいわゆる辛口ジンジャーエール。セットで添えられたマシュマロと合わせるとちょうど良かった。テイクアウト(単品で税込350円)もでき、箱に入った贈答用もある。
シャレと生姜味の効いた、「神社声援」を販売しているEDOCCO CAFE MASU MASUの店長大野さん(以下、大野)に話を伺った。
「実は歴史のある言葉遊び『ダジャレ』を“真剣”に取り入れました」
――「神社声援」ができた経緯についてお教えください。
大野:商品開発は、1300年の歴史を誇る、江戸総鎮守神田明神様からの業務依頼から始まりました。神社で販売していなくて神社らしいもの……神社で販売するからには「願い」や「祈り」を込めたものを。そんなことを考えながら、神社と商品のイメージをつなげていきました。
――ダジャレのようなネーミングに思わず笑ってしまいました。
大野:ジンジャからのエールです(笑)。でも、オヤジギャグともとれるダジャレ、言葉遊びは、実は江戸時代から始まったれっきとした文化です。神田明神には、江戸時代に愛された文化が色濃く残っているので、その香りをどこかに感じさせたく「神社声援」という名前になりました。
――評判はいかがですか?
大野:毎日のように買いに来てくださるお客様もいらっしゃいます。
神田明神は、全国のアニメファンにとっては有名なアニメの聖地である。人気作品の『ラブライブ!』や『響け!ユーフォニアム』などさまざまなアニメともコラボレーションしている。寛容な雰囲気だからこそ、ユニークな商品開発が成されたのだろうと感じ、神田明神の広報担当に聞いたところ、
「秋葉原地域の氏神として、神社が登場するアニメなどには積極的に協力させていただいています。映像作品との歴史も古く、昭和時代には連続テレビドラマ『銭形平次』(フジテレビ系)の舞台にもなっています」ということだった。
今回のツイートの反響について、「参拝者が楽しめたり、祈りの場所が身近であることはいいことだと思います。懐の広い神田明神さんには感謝です!」とみほとけさん。
神社という日本古来の歴史を感じる空間に、近代的なアニメやユニークな商品がある……。一見異種なようで、氏神氏子のような関係で互いに支え合う様は神社の在り方そのものである。お近くにお住まいの人はもちろん、筆者のように遠方に住む人も、ご興味あればぜひ神田明神を参拝して、そんな空気を体感していただきたい。
取材協力:みほとけさん
Twitterアカウント:https://twitter.com/mihotoke_chan
【おすすめ記事】
・「ちがうちがう、今日じゃ今日じゃなーい」ゴミ袋に貼られた“鈴木雅之”風メッセージが話題に
・集合体恐怖症の人は要注意! プレイマットで寝落ちした赤ちゃんに起こった「衝撃的な異変」が話題に
・まるで絵本『ピーターラビット』の1ページ? うさぎとブルーベリー農園が“共生”する光景に絶賛の嵐
・あれ?あの人、りんごの皮巻いてる? りんごの皮をモチーフにした「りんごの皮マフラー」が話題に