11月9日はタピオカの日!
2002年11月に日本で初めてチルドカップで販売されたタピオカミルクティーが、弾力性のある食感を表現する台湾語のフレーズ「QQ」からとった「Q-PON」と呼ばれたことにちなんで、11月9(Q)日に制定されました。
今回は、タピオカとブラックタピオカの違い、専門店とコンビニの違いなど、「違いの分かる人」になれるタピオカの豆知識をご紹介します!
タピオカの原料って知ってる?
2018年ごろからの第3次ブームも落ち着き、すっかり日常のものとなったタピオカですが、そもそも何からできているか、ご存じでしょうか。
タピオカ(tapioca)とは、熱帯低木キャッサバの根茎からつくったでんぷんのこと。根茎とはジャガイモと同じく芋にあたる部分で、キャッサバの和名は「イモノキ」。キャッサバ芋とも呼ばれます。
栽培が容易なため、主食にするイモ類としては全世界でジャガイモに次いで生産されているキャッサバですが、毒性があるため処理が不可欠。日本では生食の状態での輸入が禁止されています。
「タピオカ」と「ブラックタピオカ」の違い
タピオカは上述の通り、本来はキャッサバ芋から精製したでんぷんのことですが、一般的には飲料などに使われる「タピオカボール」のことを指します。
タピオカボールとは、糊化させたタピオカを容器で回転させながら雪だるま式に球状に加工して、乾燥させたもの。白くて丸い見た目から「タピオカパール」とも呼ばれます。
ブラックタピオカとは、このタピオカパールをカラメル色素などで黒く色付けしたもの。
ブームとなったタピオカミルクティーで主に使われているので「タピオカ=黒」と思っている方も多いかもしれませんが、本来のタピオカは白色なんです。
なお、タピオカそのものに味はほとんどないため、ドリンクに入れる際はシロップや黒糖などで味付けされています。
「専門店のタピオカ」と「コンビニのタピオカ」の違い
最近では専門店だけでなく、コンビニなどでもタピオカドリンクを買うことができますが、違いがあることはご存じでしょうか。
実は、コンビニなどで売られているチルドのタピオカドリンクには、代用品として「こんにゃく」が使われています。
これは、タピオカを茹でた状態で放置すると水分を吸収して膨張してしまい、もちもちした食感が失われるため。その場で提供できる専門店と違い、工場でドリンクに投入して出荷するチルド飲料でタピオカを使うことはできません。
そのため、そういったチルド飲料には「こんにゃくタピオカ」が使われており、もちもちというよりは、歯切れのいいこんにゃくゼリーのような食感になっています。
とはいえ、手軽に飲めるのは嬉しいですよね。購入する際は、専門店のタピオカとは別物だと理解した上で楽しみましょう。
ブームが落ち着き、日常に定着したタピオカ。この機会に、飲んでみてはいかがでしょうか。
【おすすめ記事】
・「マカロン」と「トゥンカロン」は何が違う? 「マカルーン」や「まころん」もある?
・「ココア」と「チョコ」は何が違う? 「違いの分かる人」になれるココアの豆知識
・「バター」と「マーガリン」は何が違う? 「違いの分かる人」になれるマーガリンの豆知識
・「レモン」と「ライム」は何が違う?「違いの分かる人」になれるレモンの豆知識
・「ナポリ風」と「ローマ風」のピッツァは何が違う? イタリア料理の豆知識