「退職の意思」を上司に伝えたタイミング。3位「定期面談」、2位「終業後」を抑えた1位は?

厚生労働省の発表によると、2020年の離職率は14.2%です。離職理由はさまざまですが、退職の意思を伝えるタイミングについて悩む人は多いかもしれません。過去に退職を経験した320人に、「退職の意思を上司に伝えたタイミング」について聞きました。


「Biz Hits」は、9月18日〜10月2日、退職経験のある男女320人(女性202人、男性118人)を対象に「職場への退職の伝え方に関する意識調査」を行いました。本記事では、「退職の意思を上司に伝えたタイミング」をランキング形式で発表します。なお、アンケート回答者の年齢は退職当時のものです。
 

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第3位:「定期面談のとき」10.6%

「定期面談のとき」が第3位にランクインしました。半年や1年に1度の割合で行われる人事考課や個人面談などのタイミングで、退職の意思を伝えた人が1割ほどいることが分かります。

面談は上司と2人だけで話をする場であるため周りの人に聞かれる心配がなく、退職の意思を伝える機会としては最適であると判断する人が多いようです。

回答者からは「定期的な打ち合わせの最後に報告した(28歳男性)」「年2回の定期的な面談で異動希望などを聞かれるので、面談のタイミングで報告しました(30歳女性)」「年1回の『業績評価・職務評価面談』のタイミングが報告したい時期とちょうど重なったため、面談中に報告しました(38歳女性)」などの理由が挙げられました。
 

第2位:「終業後」30.9%

2位は「終業後」です。会社や組織によっては、就業時間内に業務外のことについて話をすることをよくないとするケースもあるため、退職の意思を伝えるタイミングとして終業後が選ばれることもあるようです。

終業後であれば周囲に人が少なくなって個人的な報告がしやすい、忙しい上司に時間を取ってもらいやすい、声をかけやすいといった事情もあるかもしれません。

理由には「終業後に時間をもらって、二人きりになったタイミングで伝えました(25歳女性)」「就業後、上司の部屋に行って報告した(34歳女性)」「仕事が忙しくない日の終業後に報告しました(54歳男性)」などのコメントが寄せられました。
 

第1位:「勤務時間中」32.6%

1位は「勤務時間中」で、32.6%が回答しました。アンケートに寄せられた経験談には「出勤後すぐに話があるので時間を作ってほしいとお願いし、勤務時間中に面談の時間を設けてもらい報告した(28歳女性)」「サービス業界で働いていたので、お客様が少なくてあまり忙しくない時間帯にこちらから声をかけて報告した(30歳女性)」「面談のアポイントをとり、就業中に会社の会議室で伝えました(49歳男性)」などがありました。

職種によって配慮する内容は異なるものの、なるべく忙しくない時間帯に、上司の都合に合わせて話をすることを心がけるといいようです。上司のアポを取ったら、結果的に勤務時間中に伝えることになったという人が多いのかもしれません。


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※回答者のコメントは原文ママです


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