All About編集部は、全国の10〜70代の男女316人を対象に、「読書」についての独自アンケート調査を実施しました(調査期間:2022年9月20日〜10月3日)。今回は、その中から“読書好き”に聞いた、日本の「文豪」といえば思い浮かぶ作家ランキングを発表します。
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第3位:太宰治
第3位は、太宰治でした。学生時代に国語の授業で触れる人も多い『走れメロス』をはじめ、『人間失格』『斜陽』など数多くの名作を残しています。
太宰治こそ日本の「文豪」と回答した人からは、「教科書にも載っていて本人の人となり合わせて人気があるから(29歳女性)」「人間臭さ(49歳男性)」「破天荒な人生に惹かれるから(53歳女性)」など、作品の素晴らしさだけでなく、薬物中毒や自殺未遂などを繰り返した破天荒な人生を理由に挙げる声もありました。
また、「やはり作品そのものを見ていると言わざるを得ないから(42歳男性)」「人間の内に秘めた本質を執筆した作品が多いと思ったので(52歳女性)」「高校時代に太宰治の作品を取り上げた際に、物語の構成が他の物とは違うように感じたしそれが面白かったと思うから(22歳女性)」など、人間の弱さや欠点をさらけ出すような作品も多く、登場人物に感情移入し共感できるとの声もありました。
第2位:芥川龍之介
第2位は、芥川龍之介。『羅生門』『蜘蛛の糸』『鼻』『杜子春』など、短編小説を中心に300を超える作品を残しています。
「たぶん写真のせい。神経質そうな面差しとポーズがまんま『文豪』のイメージ(50歳女性)」「彼自身の人生に加えて、ビジュアルも文豪感を醸し出しているから(41歳男性)」「賞まであるぐらいだから(24歳女性)」など、顎に手を当てるポーズなどが印象的なビジュアルや通称「芥川賞(芥川龍之介賞)」と文学賞の名前にもなっているからという声が目立ちました。
また、「作品の中に独自の雰囲気を持っていて、古典への知識、作品のプロットの完成度の高さ、発想力といった部分で、とても優れた能力を持っている作家であり、時に重厚なテーマを扱う事から、その能力と合わせて文豪と言うのにふさわしいのではないか、と思いました(36歳男性)」「短編に切れがあり、言葉の選び方などに見られる鋭い感性に圧倒される(54歳女性)」など、他の作家にはない感性や表現力があるからという声もありました。
第1位:夏目漱石
第1位は、夏目漱石でした。デビュー作『吾輩は猫である』をはじめ、『坊っちゃん』『三四郎』『それから』『こゝろ』など、数多くの名作を残しています。芥川龍之介の『鼻』を目に留め、高く評価したことでも知られています。
回答者からは、「小学校でそう教わったから(47歳男性)」「小さい頃から文豪という言葉と夏目漱石はワンセットだった(69歳男性)」「学校でそう習ってきた。休みごとの宿題に感想文を書かされた(54歳女性)」「文豪といえば、あの肘をついた本人の画像が真っ先に頭に浮かんでくる。もう条件反射で理由はない(50歳女性)」などの声があり、物心がついた頃から「文豪」=夏目漱石が定着している人も多いようです。
さらに、「紙幣にもなっているし、名前を聞いただけでたくさんの作品名が思い浮かぶから(34歳女性)」「作品の多さ、多種さから、どんな年齢からでも手に取ることができる作品があること。また、流れ、リズムを持つ文体、その後に影響を与える語彙など日本語にも影響を与えたから(61歳女性)」「存命当時は同輩・後進の著名な作家にとって憧れの存在であり、現在では誰でも知っていて作品も多くあるため(40歳未回答)」など、作家や日本語など後世に大きな影響を与えたからというコメントが寄せられました。
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※回答者のコメントは原文ママです
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