10月5日はレモンの日!
高村光太郎が妻の晩年を描写した『レモン哀歌』にちなんで、彼女の命日である10月5日が「レモンの日」とされるようになりました。
今回は「レモン」と「ライム」の違いなど、「違いの分かる人」になれるレモンの豆知識をご紹介します!
「レモン」と「ライム」の違い
レモンは、ミカン科ミカン属の常緑低木、またはその果実のこと。柑橘類のなかでも主に香りや酸味を楽しむ「香酸柑橘類」に該当します。
一方のライムも、同じくミカン科ミカン属、そして香酸柑橘類。レモンよりもやや小ぶりで、丸い形をしています。
どちらも熟すると皮の色が緑色から黄色へ変わりますが、多くのレモンは熟した黄色い状態で店頭に並び、ライムは果汁の酸味が抜ける前に収穫された緑色のものが並びます。
レモンは果汁が多く、爽やかな酸味があるのに対して、ライムは酸味がやや弱いぶん独特の苦みがあり、香りも鋭いのが特徴です。
レモンが料理やお菓子に、ライムがお酒などに使われる場合が多いのはこのためです。また、ビタミンCはレモンの方が多く含まれています。
「レモン」と「グリーンレモン」の違い
レモンといえば黄色ですが、秋から年末にかけて、グリーンレモンと呼ばれる緑色のレモンが売られているのを見たことがある人もいるのではないでしょうか。
実はこのグリーンレモン、黄色のレモンとまったく同じ品種。熟する前の緑の状態をグリーンレモンと呼んでいます。
レモンの多くは緑の状態で収穫されますが、輸入して店頭に並ぶまでに熟して黄色になります。一方、グリーンレモンの多くは国産のため、緑色のまま店頭に並ぶというわけです。
色だけでなく、レモンに比べて皮が固めですが、香り高いという違いがあります。
「レモン」と「マイヤーレモン」の違い
マイヤーレモン(Meyer lemon)とは、レモンとオレンジの自然交配によって誕生したとされている果物。日本ではメイヤーレモンとも表記されます。
中国原産であり、アメリカ農務省職員のフランク・ニコラス・マイヤーが発見したことから名付けられました。
レモンより少し小ぶりで丸く、オレンジがかった色をしていて、皮の表面がつるっとしています。味も酸味が少なく、甘味があって食べやすいのが特徴です。
爽やかな酸味がおいしいレモン。この機会に、料理やお菓子で楽しんでみてはいかがでしょうか。
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