9月24日は清掃の日!「廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)」が施行された日にちなんで制定されました。
今回は「掃除」と「清掃」の違い、「整理」と「整頓」の違いなど、「違いの分かる人」になれる清掃の豆知識をご紹介します!
「掃除」と「清掃」の違い
掃除とは、掃いたり拭いたりして、ごみやほこりなどを取り除いてきれいにすること。
一方の清掃とは、文字通り、清らかに綺麗さっぱり掃除をすること。一般的には、ごみを取り除くだけでなく、薬剤なども使って、掃除よりも大規模かつ細部まで綺麗にする場合を指します。
プロによる業務も「掃除業」ではなく「清掃業」と呼ばれます。
なお、日本には年末に家を清掃する習慣がありますが、「大清掃」ではなく「大掃除」です。
そもそも、かつての日本は主に植物性の食生活で、家屋も木や竹などを使っていたために汚れの質が軽く、「掃除」で済んでいました。
これに対して西洋の住居は、通風や採光が悪く、石炭暖房による煤や家畜の処理などで汚れが重く、また伝染病が広がった歴史もあり、早くからアルコールなどの化学薬品を使った「清掃」の技術が発達しました。
近代化以降、それが日本にも伝わって現在に至っています。
「整理」と「整頓」の違い
「整理整頓」と並べて使う場合も多い整理と整頓ですが、2つの意味は違います。
整理とは、必要なものと不要なものを分けて、不要なものは取り除くこと。つまり、ものを減らすということです。
一方の整頓は、ものを秩序立てて配置すること。減らすという意味は含まれていません。
つまり、整理整頓のコツは、文字通りの順番で、整理してから整頓すること。不要なものを取り除いてから、必要なものだけを使いやすい場所に配置します。
これを逆にしてしまうと、上手く片付かないのでご注意ください。
5S活動、整理・整頓・清掃・清潔、あと1つは?
5S活動とは、製造業・サービス業などで用いられる、安全・健康で生産性の向上を目指すスローガンのこと。
「清掃」「整理」「整頓」、そして掃除の意識に服装などの身の回りの汚れも含めた「清潔」の4Sに、もう1つ加えたものを指します。それは何でしょうか?
正解は「しつけ」。4Sを含む職場のルール・手順を正しく守る習慣をつけること。
だったら「習慣」でいいじゃん、と思ってしまいますが、挨拶や言葉遣い、また後から職場に入った人への指導・教育の要素も含まれているので、「しつけ」と表現されています。
なお、会社によっては「しっかり」「しつこく」を加えて7S、さらに「習慣」「信頼」「スパイラルアップ」を加えて10Sなど、様々なバリエーションがあるようです。
ぜひこの機会に、職場や家を清掃してみてはいかがでしょうか。
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