8月29日は焼肉の日! 日付が「や(8)きに(2)く(9)」と読めることから、全国焼肉協会によって制定されました。今回は焼肉とバーベキューの違いなど、「違いの分かる人」になれる焼肉の豆知識をご紹介します!
「焼肉」と「プルコギ」の違い
焼肉とは、ステーキなども含めて肉を焼く料理全般を指す場合もありますが、一般的には朝鮮半島をルーツとする、牛や豚などの肉や内臓にたれをつけ焼きながら食べる料理のこと。
総務省による統計でも、ステーキハウスなどの西洋料理店は「焼肉店」に含まれていません。
一方のプルコギは、同じく朝鮮半島の肉料理。日本の「焼肉」はこのプルコギを直訳したものですが、実際のプルコギは牛肉にたれを漬け込んで炒め煮したものであり、どちらかというと焼肉よりもすき焼きに近い料理です。
本場韓国での焼肉店も、プルコギではなく「コギチプ」と呼ばれ、日本式の焼肉店はそのまま「ヤキニク」とも呼ばれています。
「焼肉」と「バーベキュー」の違い
バーベキュー(barbecue)とは、本来は薪や炭などによる弱火で長時間かけて、塊肉を煙で燻して焼く調理のこと。短時間の直火で肉を焼く調理は「グリル(grill)」と呼ばれます。
ただ、アメリカでは一般的にこの2つの調理法を含めた食事会、文化そのものを「バーベキュー」と呼んでいます。
どちらの調理法にしても、焼きながら食べる焼肉に対して、バーベキューは焼き終えてから食べるという違いがあります。
ただ、日本におけるバーベキューは焼肉の影響を受けているので、焼きながら食べている人も多いようです。
日本バーベキュー協会では、この日本式のバーベキューを「野外でする焼肉会」と称しており、またアメリカでは「韓国式バーベキュー(Korean barbecue)」と呼ばれて区別されています。
「ホルモン」と「モツ」との違い
ホルモンとは、牛や豚の腸のこと。名前の由来は、精力がつくことを内分泌のホルモンに例えたことから。
焼肉店などでは、腸以外も含んだ内臓全般を指す言葉としても使われています。
一方のモツは、牛・豚・鶏などの内臓のこと。名前の由来は臓物(ぞうもつ)から来ています。
広義には内臓全般ですが、狭義には小腸のこと。また、もつ煮には豚の小腸、もつ鍋には牛の小腸・大腸が使われるのが一般的です。
ホルモンとモツ、どちらも広義では内臓全般を指すため、ほぼ同じ意味として使われていますが、一般的に鶏の内臓はモツであり、ホルモンとは呼ばれないという違いがあります。
また、煮込みや鍋料理では「モツ」、焼肉では「ホルモン」が使われる場合が多いようです。
今やお寿司に並ぶ日本人のご馳走と言える焼肉。この機会に、食べてみてはいかがでしょうか。
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