8月18日はビーフンの日!
ビーフンの原料であるお米への感謝を込めて、米の字を分解した「八十八」にちなんで制定されました。
今回はビーフンとフォーの違いなど、「違いの分かる人」になれる豆知識をご紹介します!
中国語で「米麺」ではなく「米粉」と書く理由
ビーフンは、米粉を原料とするライスヌードルの一種です。
発祥の中国では、小麦粉で作るものが「麺」、米粉など小麦粉以外で作るものが「粉」という呼び分けがあります。形は関係なく、たとえば小麦粉で作るパンも「麺包」と呼ばれます。
ビーフンは「粉」の代表格であり、表記もそのまま「米粉」で、読み方はミーフェン(mǐfěn)。日本での「ビーフン」という呼び名は、台湾語の発音(bí-hún)に由来しています。
なお、現在では米粉以外のコーンスターチなどを混ぜて作ることも多いですが、ビーフン協会は米粉が主原料(50%以上)のものをビーフンと定めています。
「ビーフン」と「フォー」の違い
フォーは、ビーフンと同じく米粉を原料とするライスヌードルの一種です。
起源は諸説ありますが、フランス統治時代のベトナムで、紡績工場のまかない飯で出たポトフに米粉麺を入れてアレンジしたことが原形とされています。
フォーという呼び名も、ポトフ(pot-au-feu)のフー(feu)が由来といわれています。
ビーフンとフォー、どちらも主原料は米粉、水で溶かしてペースト状にするまでは同じですが、そこからの製法とできあがりの形が違います。
ビーフンは、ところてんのように穴の空いた押し出し機を使って、紐状に成形するのに対して、フォーは、金属板などの上に薄く流して、固まったものをきしめんのように裁断して成形します。
「ビーフン」と「春雨」の違い
春雨は、ビーフンと同じく中国が発祥で、見た目も似ていますが、原料と製法が違います。
春雨の原料は米粉ではなく、豆や芋から採取されたでんぷん。中国産はもやしの原料でもある緑豆を、日本産はじゃが芋やさつま芋を主原料とする場合が多いようです。
また、ビーフンのように押し出すのではなく、重力で垂下させて熱湯に落として固めます。
ちなみに、春雨は日本名であり、中国語では「粉絲」。やはり「麺」ではなく「粉」として呼び分けられています。
そして「春雨」という呼び名は、日本初の国産春雨を製造した森井食品が、製造過程のでんぷんが落ちる様子がまるで春の雨のように見えることから名付けたそうです。ロマンチックですね……!
グルテンフリーな「健康食」でもあるビーフン。この機会に、食べてみてはいかがでしょうか。
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