スーパーなどで買ってきたお肉を冷凍しようと思った場合、どのように保存するのが正しいのでしょうか? ラップで包んでフリーザーバッグに入れる、タッパーに入れる、もしくは買ってきたパックトレイのまま、などなど。迷いますよね。
今回はAll About編集部が全国500人を対象に実施した「肉の冷凍保存」に関する調査結果と合わせて、All Aboutの管理栄養士/実践栄養ガイドで、実践に即した栄養情報を発信している平井千里さん聞いた「間違った/正しいお肉の冷凍保存方法」を紹介します!
500人に調査! お肉はどうやって冷凍保存している?
8月4~5日、インターネット上で全国500人に「お肉の冷凍方法」について聞いたところ、最も多かったのは「ラップ+フリーザーバッグ」(37.2%)。次いで「ラップ」(22.2%)、「パックトレイのまま」(18.2%)でした。
少数派の意見として、「その他」で「半透明のポリ袋」や「アルミホイル」で冷凍保存している人もいました。
この中で正しい/間違っているお肉の冷凍方法はどれでしょうか? All Aboutの管理栄養士/実践栄養ガイドの平井千里さんに伺いました。
「パックのまま冷凍はおすすめしません」
平井さん:肉は空気に触れることで傷みやすくなります。そのため、スーパーなどで販売されているパックのままで冷凍してしまうのは、おすすめしません。「ラップ」でしっかり包んだり、「フリーザーバック」に入れて空気に触れないようにしてから冷凍保存します。
そういう意味では「ラップ+フリーザーバック」は最適ですね。ラップの代わりにポリ袋を使っても、空気をしっかり抜いてポリ袋の口をしっかりしばっておけば大丈夫です。
ラップで包む前に、ドリップ(肉の内部から分離して出る液体)が出ている場合は、ドリップをキッチンペーパーなどでふき取っておくとさらに保存性が高まります。何度も冷凍/解凍を繰り返すと、肉が傷みやすくなるので、ラップする際に、1回分ずつ小分けしておくことにも気をつけましょう。
さらに奥の手として、どんな料理に使うのかが決まっているのであれば、下味を付けてから、ラップに包む作業を行うと、保存性が高まります。
ただし、冷凍しておけば比較的長期保存が可能にはなりますが、冷凍庫を過信して長時間放置すると、冷凍焼けをしてしまい味が落ちてしまいますので、早めに食べるようにしましょうね。
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