8月10日はハイボールの日!
日付が「ハ(8)イ(1)ボール(0)」と読めること、また夏においしいハイボールを楽しんでほしいという思いからサントリーによって制定されました。
今回は、ハイボールとチューハイの違いなど、「違いの分かる人」になれるハイボールの豆知識をご紹介します!
なぜ「ハイボール」と呼ぶのか?
ハイボールの名前の由来は諸説ありますが、開拓時代のアメリカで、蒸気機関車に使われていた「ボール式信号機」が有力とされています。
棒の先に付けたボールが下がっている間は停止、上がれば進行を意味するこの信号を、隣の駅の駅員が望遠鏡で見ながらウイスキーを飲んでいて、ボールが上がったら(ハイになったら)列車が来る! というのでソーダ水を入れて一気に飲み干したことが「ハイボール」の由来だそうです。
ただ、ハイボールの日を制定したサントリーは「スコットランドのゴルフ場で当時珍しかったウイスキーソーダ割りを試している所へ、高々と打ち上げられたボールが飛び込んできて、『これがハイボールだ!』と言った」という説を公式サイトで採用しています。
駅員が仕事中に、しかも一気飲みしちゃうボール信号機説を載せるのは、サントリーのコンプラ的にまずかったのかもしれませんね……!
「ハイボール」と「ウイスキーソーダ」の違い
ハイボールとは、名前の由来通り、元々はウイスキーをソーダで割ったもののことでしたが、現在では蒸留酒やリキュールを、ソーダなどのノンアルコール飲料で割ったカクテルの総称です。
日本では、サントリーが2008年に始めた「ハイボール復活プロジェクト」の影響もあって、ウイスキーを使ったものを指すという認識が一般的ですが、欧米では「何のハイボールなのか」を指定しなければ通じません。
一方のウイスキーソーダは、いわば元祖ハイボール、すなわちウイスキーをソーダで割ったものを指します。バーで注文すれば「分かってるやつ」と一目置かれるかも?
「ハイボール」と「チューハイ」の違い
チューハイとは、元々は焼酎のソーダ割にシロップなどのフレーバーを加えたもの。焼酎ハイボールの略で酎ハイと名付け、1973年に創業した居酒屋チェーンの『村さ来』が広めたとされています。
1980年代には、酒税が高かったウイスキーでつくるハイボールの代わりとして、焼酎を用いたチューハイがブームになりました。
ただ、酒税法においてチューハイという品目はなく、現在では何をもってチューハイとするかは、もはや言ったもん勝ちという状態に。
たとえば、キリンの人気商品「氷結」は公式サイトでも思いっきり「チューハイ」と名乗っていますが、使っているお酒は焼酎ではなくウォッカです。
つまり、欧米では元々ウイスキーによるものだけを指していた「ハイボール」がカクテルの総称になったように、日本では焼酎によるものだけを指していた「チューハイ」がカクテルの総称になったというわけです。
日本にしろ欧米にしろ、お酒の呼び名の定義は緩くなっていく傾向にあるようです。呼ぶときにみんな酔っぱらっているからでしょうか……?
とはいえ、どのような呼び名でも、おいしいものはおいしい! ぜひこの機会に、お好きなハイボールを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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