8月4日はビヤホールの日!
日本初のビアホールとされる『恵比寿ビヤホール』がオープンした日にちなんで制定しました。
今回は、ビアホールとビアガーデンの違いなど、「違いの分かる人」になれるビアホールの豆知識をご紹介します!
「ビール」と「ビア(ビヤー)」の違い
麦酒が日本に伝来したのは江戸時代。オランダ商人によって伝えられたため、オランダ語のbier(ビーア)の影響を受けて「ビール」と呼ばれました。
その後、明治になって日本でも英語が使われるようになりましたが、依然「ビール」の方が優勢でした。
太平洋戦争後、今までのビールとは違う新しい時代の飲み物として、発泡酒に英語の「ビア(ビヤー)」という商品名を付けて売られるようになり、その目新しさと安さから人気となりました。
しかし、それを問題視したビール会社が提訴。裁判の結果、発泡酒側が敗訴となり、販売差し止めに。裁判が報道されたことで「ビア(ビヤー)=安酒の発泡酒」というイメージが広がりました。
その影響か、麦酒そのものはビール、ビアマグやビアホールなど英語由来の合成語はビアを使うことが定着して、現在に至っています。
「ビヤホール」と「ビアホール」の違い
どちらも英語のbeer hallのカタカナ表記ですが、日本で初めて開かれたのは「ビヤホール」の方です。
1899年、サッポロビールの前身である日本麦酒醸造が『恵比壽ビヤホール』をオープンしました。
「ビールホール」ではなく「ビヤホール」になったのは、東洋のビール王とも呼ばれた社長の馬越恭平さんが、英語を話す知人に店名を相談したからとされています。
現在では「ビアホール」の方が一般的ですが、『恵比壽ビヤホール』の開店日にちなんでいることもあり、記念日の名前は「ビヤホールの日」になっています。
「ビアホール」と「ビアガーデン」の違い
ビアホールは、ビールをテーマにした飲食店のこと。仮説テントなどによる大型のものも含まれます。
一方のビアガーデンは、同じくビールなどを提供する酒場のことですが、屋外や建物の屋上に設えること、そして基本的に夏季限定であるという違いがあります。
また、ビアガーデンの発祥地であるドイツでは、1999年に発行された条例で「緑に囲まれた『庭』のような雰囲気であること」とも定義されています。
エアコンの効いたビアホールもいいけど、夏の風物詩であるビアガーデンも捨てがたい! そんんな人は、感染症対策に気をつけつつ、足を運んでみてはいかがでしょうか。
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