いこーよ 子どもの未来と生きる力研究所は、子どもとおでかけ情報サイト「いこーよ」を利用する保護者306人を対象に「ジェンダーレス水着に関するアンケート」を実施、その結果を公開しました。
男女の区別がない「ジェンダーレス水着」が販売され話題になっていることを背景に、学校などのプール授業における水着の規定や、ジェンダーレス水着に対する保護者たちの考えを調査したものです。
「指定の水着・水泳帽以外禁止」、小学校に入ると規則が増える傾向に
「学校・園のプールで定められている規則」については、保育園や幼稚園では「特にない」(77%)が最多だったのに対し、小学校では「黒や紺などの色や無地以外の水着の禁止」(54%)をはじめ、「指定(の色)以外の水泳帽禁止」(41%)、「ベーシックな形以外の水着(セパレート水着、ロング丈の短パンなど)の禁止」(22%)など、細かなルールが定められており、学校によっても異なることなどが判明しました。細かな点で違いを見ると、小学校は「ラッシュガード(水着やウェットスーツ用インナー)」(6%)よりも、「日焼け止め」(19%)を禁止する傾向にあるようです。
小学校は「男女別授業」、園は「ラッシュガード着用」望む声多数
「プールの授業で学校や園で許容して欲しいこと」を見ると、最も多かったのは小学校が56%、保育園・幼稚園が43%で、共に「特にない」が最多となっています。
大きな差があったのは「男女別のプールの授業」で小学校は17%、保育園・幼稚園が1%でした。「ラッシュガードの着用」や「日焼け止めを塗ること」も回答率が高く、小学校も園も約15〜25%の回答率となっています。
「ジェンダーレス水着」ジェンダー論よりも機能性の観点から評価
男女のデザインが同じとなった「ジェンダーレス水着」について意見を聞いたところ、「日焼けの観点で肌の露出が少なくていい」(58%)の回答が最多に。ジェンダーの観点以外の意見が1位となりました。
2位は「男女の区別がなくていい」(53%)、3位は「体型がわかりにくくていい」(39%)でした。4位以下には「肌を見られるという観点で肌の露出が少なくていい」が入っており、肌の露出を気にしている人が多いことも分かります。
自由回答を一部抜粋すると、「子どもの二次成長期に対する配慮は欲しい(男女別の授業をして欲しい)」「着衣水泳を教えるなど、せっかくなら水難事故対応など実りある授業をして欲しい」「スイミングスクールなど外部委託も良いのではないか」「雨でも暑すぎても中止、ほとんど使わないのに高い指定水着は必要ないのでは」など、さまざまな意見が寄せられていました。
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