使用していないときの洗濯機の蓋(フタ)。カビ防止のためにも開けておいたほうが良いのか、ホコリが入り故障の原因にもなるので閉めておいたほうが良いのか、悩みますよね。どちらが正しいのでしょうか?
All About編集部が実施したアンケート調査の結果と合わせて、「洗濯機」のフタに関する疑問をAll About家電ガイドの安蔵靖志さんに聞きました。
使っていないときの洗濯機のフタ、みんなはどうしてる?
7月28~29日、全国500人を対象に「使用していないときの洗濯機のフタを開けているか、閉めているか」を聞いたところ、フタを開けている人が405人(81%)、閉めている人が95人(19%)でした。
開けている人からは「カビが生えそうだから」「湿気がこもりそうだから」といった声が多数あったほか、「入浴時など衣類を脱いだ際にすぐに入れるため」(30代男性)などのコメントもありました。
一方、閉めている人は「何か物が落ちてしまうのを防ぐため」(20代女性)、「子どもたちが中に入らないようにするため」(30代女性)、「飼い猫が知らぬ間に入り込まないように」(40代男性)など、何かが入ってしまうのを防ぐことが主な理由のようです。そのほか「開けたままだと見た目が不恰好なので」(30代女性)、「蓋の上に物が置けるから」(20代女性)などの声も挙げられました。
洗濯機のフタは開けっ放しではダメ?
調査では「フタを開けている派」のほうが圧倒的に多い結果となりましたが、洗濯機を使用していないときのフタは開けておくのと閉めておくのは、どちらが良いのでしょうか。All About家電ガイドの安蔵靖志さんは、以下のように解説しています。
安蔵さん:洗濯機は水を使って衣類を洗濯するため、洗濯後はカビを防止するために洗濯機の内部を十分に乾燥させる必要があります。洗濯乾燥機の乾燥機能を使う必要はありませんが、フタを開けておくことで湿気を飛ばし、十分に乾かしましょう。洗濯後少なくとも3~4時間程度はフタを開けておいた方がいいでしょう。毎日洗濯をされる方は、洗濯機のフタを開けっぱなしにしていてもいいと思います。
洗濯機は内槽の中はもちろん、内槽と外槽の間にもたくさんの水を入れて洗浄するため、「ホコリが入って故障の原因になる」というのはあまり考えられません。どちらかというと内槽と外槽の間にカビが生えてしまい、それが衣類についてしまう危険性の方が怖いです。
毎回十分に乾燥させてもカビが生えてしまうことはあるので、少しカビっぽいニオイが気になる場合は洗濯槽クリーナーなどを使って槽洗浄を行うことをおすすめします。
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