三井不動産は7月12日、横浜市旧市庁舎街区活用事業が着工したと発表。星野リゾートによるホテルやディー・エヌ・エーが運営するライブビューイングアリーナを含む大型複合施設が2026年春にオープン予定となっています。「みなとまち ライブ」をコンセプトとし、新たな感動とにぎわいの源泉となる街を創造します(画像はすべて提供)。
横浜市旧市庁舎街区活用事業とは
横浜市旧市庁舎街区活用事業は、横浜駅やみなとみらい地区から近い関内エリアで行われる大規模開発プロジェクト。代表企業の三井不動産と鹿島建設、京浜急行電鉄、第一生命保険、竹中工務店、ディー・エヌ・エー、東急、星野リゾートの計8社が推進しています。
1959年に竣工した横浜市旧市庁舎行政棟は、開港100周年記念事業の一環として、日本建築界の巨匠・村野藤吾氏により設計されました。大規模市庁舎建築の傑作といわれています。
同事業は「新旧融合」を特色としており、村野建築の意匠を残しつつ、旧市庁舎行政棟を都市型ホテルと商業施設として活用し、旧議会棟周辺地区には33階建てのタワー棟を建設。2025年12月に完成、供用を開始し、2026年春のグランドオープンを予定しています。
街づくりのコンセプトは「みなとまち ライブ(MINATO-MACHI LIVE)」。格式ある景観を形成し、次世代の横浜を象徴するエンターテインメント&イノベーションの拠点となり、新たな感動とにぎわいの源泉となる街の創造を目指します。
旧市庁舎行政棟には星野リゾートによるホテルが開業
8階建ての旧市庁舎行政棟は、横浜市に初進出となる星野リゾートの都市ホテルブランド「OMO7(おもせぶん)横浜 by 星野リゾート」(仮称、客室数約280室)と商業施設として再生されます。
OMOの後ろの数字はサービスの幅(0→9)を表しており、「OMO7」はカフェ、レストラン等を備えた都市のランドマークとなるフルサービスホテルを指します。
横浜での滞在をより深く楽しむためのサービス「Go-KINJO(ごーきんじょ)」を展開。「ご近所ガイドOMOレンジャー」がゲストと一緒に旅を楽しむガイドツアー、ガイドブックには載っていない街のディープな魅力を集めたご近所マップを用意する予定です。
日本初の常設型「ライブビューイングアリーナ」も
開発エリアの中心には約3000平方メートルを誇る常設型ライブビューイングアリーナが計画されています。
大迫力のスクリーンと高性能の音響設備を擁し、さまざまなスポーツのライブビューイングを楽しめるだけでなく、音楽や飲食も一緒に楽しめる新たなエンターテインメント空間・体験を創出。ゲームやスポーツなどのエンターテインメント領域を牽引してきたディー・エヌ・エーが、エリア特性を活かした次世代の横浜を象徴する新しい空間・体験を生み出します。
このほか、遊びとテクノロジーを融合させた「エデュテインメント施設」、横浜市最大級の新産業創造拠点、ウェルネスセンター、関内エリア最大級の環境配慮型オフィス、大学などが入居予定となっています。
横浜市旧市庁舎街区活用事業 概要
計画予定地:横浜市中区港町1丁目1-1ほか
設計/施工:鹿島建設株式会社
設計/施工予定者:株式会社竹中工務店
ランドスケープデザイン:株式会社ランドスケープ・プラス
商環境デザイン:窪田建築都市研究所有限会社
新築工事着工:2022年7月
竣工・供用開始予定:2025年12月
グランドオープン予定:2026年春
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