7月18日はマドレーヌの日!
貝の形をしたマドレーヌにちなんで、海の日(7月第3月曜日)に制定されました。
今回は「マドレーヌ」と「フィナンシェ」の違いなど、違いの分かる人になれるマドレーヌ用語をご紹介します。
「マドレーヌ」と「フィナンシェ」の違い
マドレーヌは、フランス発祥の焼き菓子。諸説ありますが、マドレーヌさんという女性が厨房にあったホタテの貝殻を型にして作ったのが最初とされています。
一方のフィナンシェも、同じくフランス発祥の焼き菓子。形や色が金塊に似ていることから、フランス語で金融家やお金持ちを意味する「フィナンシェ」という名前になったとされています。
マドレーヌとフィナンシェは、形だけではなく、材料が少し違います。
マドレーヌは全卵と溶かしバターを使うのが一般的で、ふんわりとした食感に仕上げます。一方のフィナンシェは卵白のみと焦がしバターを使うことが多く、香ばしくて軽い食感になります。
貝殻型のマドレーヌと昔ながらのマドレーヌの違い
マドレーヌは貝殻の形と聞いて「あれ?」と思った方もいるのではないでしょうか。貝殻型が一般的になる前は、マドレーヌといえば平たいマフィンのような菊型でした。
これは「パンドジェンヌ」というパリ発祥の焼き菓子が日本に伝わった際、マドレーヌと混同されてしまい、その型がマドレーヌの型として使われたことによるとされています。
この昔ながらの平たいマドレーヌを「パンドジェンヌ」と呼ぶ店もありますが、本場のパンドジェンヌはマドレーヌとは少し違い、アーモンドスライスやマジパンローマッセ(アーモンドパウダーと砂糖のペースト)を多く使うのが特徴です。
「マドレーヌ」と「マフィン」の違い
アメリカ発祥の焼き菓子「マフィン」は、イギリスの丸いパン「イングリッシュマフィン」がアメリカに伝わって誕生したとされるもの。昔ながらのマドレーヌとは形もよく似ています。
その違いは、マドレーヌは溶かしバターを使うのに対し、マフィンは常温のバターを使います。また、マドレーヌと違って牛乳を使うのも特徴です。
ちなみに、マフィンとパウンドケーキも似ていますが、パウンドケーキはイギリス発祥であり、ベーキングパウダーを使わないという違いがあります。
また、パウンドケーキは小麦粉・バター・砂糖・卵をそれぞれ1ポンド(パウンド)ずつ使って作ることから名付けられているため、そもそものレシピでは牛乳も使いません。
「違いの分かる人」になれるマドレーヌ用語。お菓子作りの参考にしてみてはいかがでしょうか。
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