異例の早さで梅雨明け宣言が発表され、これから夏にかけて電力不足が懸念されています。政府から「節電要請」が発せられるものの、具体的な「節電」についてはおぼろげな人も多いのではないでしょうか。
本記事では、世界的な空調機メーカー・ダイキン工業が公開しているページ「熱帯夜の困りごとと解決法-熱帯夜の快適な過ごし方-」を参考に、夜のエアコン設定について紹介します。快適性と節電には、「温度」と「湿度」が大きく関係しているようです。
梅雨明けが早いと「熱帯夜」の日数も増える
梅雨が明け夏日が増えるということは、熱帯夜の日数も増えます。室内が高温になると睡眠の質が落ち体調を崩したり、熱中症にかかる可能性も高くなり危険です。とはいえ、エアコンを一晩中つけっぱなしにするのが苦手という人もいます。加えて、節電要請も発令されました。
熱帯夜でもエアコンで冷やしすぎずに、室内をなるべく快適に保つにはどうしたらよいのでしょうか。
室内の快適性には「温度」と「湿度」が重要
ダイキンによると、快適な室内を作るには「温度」と「湿度」が重要とされています。具体的な設定温度は28度以上、湿度は50〜60%を保つと良いそうです。湿度を下げることで体が感じる温度が下がるため、湿度が高いときよりも涼しく感じます。冷房で体を冷やし過ぎずに体感温度だけが下がり、入眠直後の汗を乾かす効果もあるため、眠りの質も安定するでしょう。もし、除湿運転に湿度を設定できる機能があるエアコンを使っている場合は、ぜひ活用したいところです。
タイマー機能を活用し節電と快適性の両立を
エアコンをつけっぱなしにするのが苦手な人は、「切りタイマー」機能を使いましょう。おすすめは3時間です。入眠直後の深い睡眠が温度変化で阻害されることなく確保できるため、安定した睡眠が期待できます。
起床直後、就寝中にかいた汗が不快な人は「入りタイマー」も設定しておくと良いでしょう。
室内環境は温度に加え湿度をコントロールすること、タイマー機能を上手く活用することが、熱帯夜でも快適に過ごしつつ、節電も上手くできるコツです。
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・ダイキン工業「熱帯夜の困りごとと解決法」