メルカリで「ばら売り不可」と伝えても食い下がってくるユーザー。撃退方法は?

メルカリを使っていて疑問に思ったこと、モヤッとしたこと、ありませんか? メルカリに関する素朴な疑問を、All Aboutメルカリガイドの川崎さちえが回答します。

ばら売り不可と言っても食い下がってくるユーザー。対処法は?

メルカリを使っていて疑問に思ったこと、モヤッとしたこと、ありませんか? メルカリに関する素朴な疑問を、ネットオークション暦18年、フリマアプリ歴8年以上の専門家で「All About」メルカリの使い方ガイドの川崎さちえが解説します。
 

今回のお題は、千葉県在住、30代女性から頂いたこちらの疑問です。
 

「ばら売り不可と伝えても食い下がってくるユーザーがいます。撃退方法はありますか?」(30代、千葉県在住)

 

購入希望者の気持ちも分からなくはないけれど

出品者がいくらばら売りができないと伝えても諦めずに食い下がってくるのは、値段を下げたいという気持ちが強いからでしょう。例えば5つまとめて出品している商品があっても、1つだけがほしいとしましょう。この場合、ばら売りをしてもらえれば1つ分の価格になるので、おのずと金額が下がることになります。
 

ばら売りの要望が多い商品の1つが、コレクターアイテムです。他に出品されている物を既に持っている場合、まとめて全部買うと無駄になってしまうこともあるからです。このような購入者の気持ちは分かるのですが、ばら売りをすることが出品者にとってデメリットになることも少なくありません。
 

出品者にとってのばら売りのデメリット

■他の商品が売れにくくなってしまう
出品者がまとめて出品する理由の1つは、まとめることによって価値が上がるからです。その中で1つだけ欲しいと言われてそれを売ってしまうと、残った商品だけでは売りにくくなることもあります。後々の取引のことを考えると、ばら売りはできないと思ってしまいますよね。
 

■トータルの送料が高くなってしまう
出品者が送料負担をしている場合、まとめて全部売ってしまった方が送料が安くなる傾向にあります。例えば5つをまとめて出品した場合、購入されれば送料も1回分で済みます。 でも、ばら売りをするとそれぞれに送料がかかってしまいます。メルカリでは6月16日から送料を値上げしましたし、もともと出品者は送料に敏感です。できるだけ送料を抑えたいと思っているので、ばら売りははしたくないという気持ちも強くなってしまいます。
 

しつこいばら売り要望を断る方法

購入希望者がばら売り希望のコメントをしてくると、最初は丁寧に断っている出品者でも、だんだんイライラしてきてしまいます。何度も同じことを繰り返しているので、いい加減にしてほしいと思ってしまう気持ちは分かります。コメントを無視するのも策ですが、そうすると他のユーザーが「やり取りの最中なのか」と思ってその商品を買いにくくなってしまうこともありますよね。
 

本当にしつこいようならば、ブロックする方法があります。そうすればコメントができなくなります。自分でコメントに返事をするのは大変だし、嫌な気分になるならば、システム的にコメントができないようにするのが無難な方法になってくるのではないでしょうか。
 

商品を選ばせる出品方法はルール違反

ばら売り関して、購入側が商品を指定するのは特にルール違反にはならないのですが、出品者が出品時に複数の商品から選んでくださいとするのはメルカリのガイドラインに反することになります。
 

メルカリガイドの「販売を目的としない出品行為」の中に、「複数の価格の異なる商品を掲載し、その中から商品を選択させるもの」があります。出品するときには、商品と価格を明快にしなければならないということです。
 

ばら売りをしてほしいと食い下がってくるユーザーは、最終的にはブロック機能を使うのがスムーズな対処方法になってきそうです。もしかしたら購入希望者の要望に応えてあげようと、自分の利益をあまり考えずに対応してしまう出品者がいるかもしれません。そうするとメルカリが楽しくないと思えてしまうこともあるので、要望に応えないという姿勢も求められますね。


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