「Job総研」を運営するライボは、「転職と年収に関する実態調査」の結果を公表。同調査は、全国の20~50代の男女983人(1年以内〜10年以上勤務している社会人、かつ20〜1000人以上規模の会社に所属)を対象に、インターネット上で実施しました(調査期間:2022年6月8~13日)。調査対象者983人中、転職経験がある人は561人、経験がない人は422人でした。
現在の年収額と自己評価額の差は「64万円」
現在の年収額が、「自己評価より低い」と回答した人は20.0%でした。「どちらかというと自己評価より低い」と回答した31.7%の人と合わせて、51.7%と約半数の人が現在の年収額が「自己評価より低い」と感じていることが分かりました。一方、「自己評価に見合っている」と回答した人は30.3%でした。
現在の年収額平均616.6万円に対して、自己評価する年収の平均額は680.6万円。実際に受け取る年収額は64万円低く、自己評価とのギャップが生じていることがうかがえます。
転職により、年収が平均39.8万円増加
回答者983人中、転職を経験したことがある561人に、「転職による年収の増減」について聞きました。転職で「年収が上がった」と回答した人は、58.2%と半数以上。年収は、平均で39.8万円増加していました。
「転職による年収の増減」を男女・年代別に見ると、最も多く「転職で年収が上がった」と回答したのは30代で、上がった年収の平均額は36.9万円でした。
転職経験者の8割以上が“転職は成功”と回答、その理由は?
転職経験者にこれまでの転職経験について聞いたところ、転職は「成功した」と「やや成功した」の回答を合わせて87.9%の人が、“転職は成功”と感じている結果に。
具体的に、転職が“成功した”と感じる経験は、「年収が上がった」ことが最も多く、次いで、「福利厚生が充実した」「職場で気が合う仲間ができた」が続きました。
コロナ情勢を受け、「転職需要は高まった気がする」の声も
一方、今まで転職経験がない422人に、今後の転職意向について聞くと、「転職をする予定がある」と回答した人は60.0%を占めました。
回答者からは、「数年前に比べて転職に年齢が影響する風潮は薄れてきていると思うので、経験とスキルがあれば年齢関係なく転職で年収を上げられる時代になった」などのほか、「コロナ禍で転職がしづらかったが、むしろ働き方が変化したことで転職需要は高まった気がする」「2年前から転職するタイミングをうかがっていたけど、コロナ禍の影響も薄れている今は転職するタイミングとしては良いと思う」など、新型コロナウイルス感染拡大から2年以上が過ぎた今を転職のタイミングと考える人も。
ほかにも、「自己評価と実際の評価とのギャップが大きければ大きいほど転職を考えるが、実際に動き出してみると現在の自分がどのくらいの市場価値があるかなどが明確になる。その上で年収が上がるのであれば転職の成功と言える」などの声がありました。
※回答者のコメントは原文ママです
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