イギリスのマーケティング企業・カンターは6月15日、「Most Valuable Global Brands in 2022(世界ブランド価値ランキング)TOP100」を発表しました。世界51カ国、1万7000以上のブランドが対象となっており、約380万人の消費者インタビューやアンケートなどを元に評価したものです。
その結果、Appleが9470億ドルで1位を獲得。2位はGoogleの8195億ドル、3位はAmazonの7056億ドルでした。
1位のAppleは前年比55%増で初の1兆ドルブランドに迫る勢い
9470億ドルで1位を獲得したAppleは、昨年(2021年)と比較して55%(前年6120億ドル)の増加となっており、初の1兆ドルブランドに迫る勢いです。2位のGoogleも79%増(同4580億ドル)と急速な上昇率を示しています。本ランキングTOP100の合計価値は、前年比23%増の8兆7000億ドルでした。全体のブランド価値の4分の3は米国企業に由来しているほか、上位100社の総価値の半分はメディア&エンタメ、ビジネスソリューション&テクノロジープロバイダ、小売のカテゴリーが占めていることも本調査で明らかとなっています。
中国企業はテンセントが5位、アリババが9位にランクイン
業界別で見ると、伸び率が最も高かったのはコンシューマーテクノロジー分野の46%増、次いでラグジュアリーブランド業界の45%、自動車業界が34%、金融業(銀行)の30%と続きます。その他では、アパレル業界が20%、パーソナルケア関連業が17%と堅調に伸びているようです。個別企業の注目は、ルイ・ヴィトン(1242億ドル/前年比64%増)。ラグジュアリーブランドとして初のTOP10入りを果たしました。ヨーロッパ企業としては2010年以来となっています。世界最大級の総合エネルギー・化学企業のアラムコが16位、インドのIT企業インフォシスが64位など、さまざまなカテゴリーで新しい顔ぶれがランクインしています。
中国ブランドは、テンセントが2140億ドルで5位、アリババが1699億ドルで9位にランクイン。エンタメ分野ではWeChatが5位、TikTokが9位と、パンデミックによるロックダウンの影響がまだ続く中、米国企業と肩を並べる唯一の市場として、存在感を発揮しています。
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