マイクロソフトが提供するWebブラウザ「Internet Explorer(IE)デスクトップアプリ」が、2022年6月15日(現地時間)をもってサポート終了しました。
終了のときが近付くと、SNSやメディアではバグで苦労した開発者たちの思い出話や、終了までのカウントダウンなどが次々と投稿され話題に。パソコンやインターネットの普及とともにあったブラウザなだけに、感慨深い人も多かったのではないでしょうか。
本記事では、そんなIEのサポート終了というニュースを受け、ここで改めて日本と世界のWebブラウザのシェアを見ていきます。データはWeb解析サイト「StatCounter」を参考にしています。
世界シェアNo.1は「Chrome」!シェア率は驚異の64%
2022年5月時点での世界シェアTOP3は、1位「Chrome」(64.95%)、2位「Safari」(19.01%)、3位「Edge」(3.99%)でした。1位のChromeはGoogleが2008年にリリースしたブラウザ。起動や表示速度が早くセキュリティレベルも高いブラウザとして、驚異的なシェア率を獲得しています。さまざまな機能をカスタマイズして使える「機能拡張」も、お世話になっている人は多いのではないでしょうか。同社が基本無料で提供するワークアプリ類やGmailとの併用でも使い勝手がよく、リモートワーカーが増えた昨今、ますます愛用する人が増えそうです。
2位のSafariも20%近いシェアがあります。Chromeと同様に、素早い動作とセキュリティレベルの高さが特徴。iPhoneやiPadといったApple関連製品とのシナジーも高く、総合的な使い勝手の良さとハードからソフトまでサポートできる同社の強みも魅力です。
3位は、今回サポートが終了したIEの後を継ぐマイクロソフトのブラウザ「Edge」という結果に。「Firefox」(3.26%)、「Samsung Internet」(2.85%)と続きます。
データの範囲を10年に広げて見ると、2012年頃から既にChromeがIEのシェアを追い越し一気に拡大していたようです。2014年付近ではSafariもIEを超えています。
世界と大きく異なる日本のブラウザシェア率
国内のデータを見ると、TOP3の顔ぶれは世界と変わらないもののシェア率に大きな違いが見られました。「Chrome」は50.21%、「Safari」は27.11%、「Edge」は12.9%という結果に。4位の「Firefox」も4.78%と健闘しています。SafariがChromeの約半分のシェア率となった要因として考えられるのは、日本では世界に比べiPhoneのユーザー数が多いことなどが挙げられます。世界シェアで3.99%だったEdgeが日本で3倍近いシェア率となった要因は、Microsoft Edge非対応のページやサービスを利用できる互換機能「Internet Explorer モード」(IEモード)の存在が大きいものと見られます。
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