2022年「還暦人」の平均貯蓄額、前年より“96万円増加”。しかし約4割が「500万円未満」で貯蓄格差が…

2022年「還暦人」となる、1962年生まれの男女2000人を対象に実施した調査結果から、2022年還暦人の「平均貯蓄額」を発表します。貯蓄額は昨年より増加したものの、 格差が浮き彫りに? 退職金の使い道についても聞きました。


PGF生命は、2022年に還暦を迎える人を対象に実施した、「還暦人(かんれきびと)」に関する調査結果を公表。同調査は、全国の1962年生まれの男女2000人を対象に、インターネット上で実施しました(調査期間:2022年4月7〜11日)。

総務省の統計によると、2022年に還暦を迎える「還暦人」は153万人にのぼります。還暦を迎えることへの意識やライフスタイル、今後の人生への期待や不安を聞いた調査の中から、還暦人の「貯蓄額」について、ご紹介します。
 

2022年「還暦人」の貯蓄額平均は、前年比96万円増で3122万円

2022年「還暦人」の現段階の貯蓄金額
2022年の「還暦人」の現段階の貯蓄金額(配偶者がいる場合は夫婦2人分)。最も多かった回答は「100万円未満」(23.0%)でした。次いで、「500~1000万円未満」(13.3%)、「1000~1500万円未満」(9.7%)などが続きましたが、「5000万円~1億円未満」(9.5%)、「1億円以上」(9.4%)など回答が分散し、貯蓄額平均は3122万円でした。

貯蓄額が「2000万円以上」と回答した人は35.7%だった一方で、回答した金額が「500万円未満」に入る人の割合は38.0%となり、貯蓄格差が顕著に出る結果となりました。
 

「老後2000万円問題」「人生100年時代」が還暦人の貯蓄額に影響?

2019年に話題となった「老後2000万円問題」、よく耳にするようになった「人生100年時代」に加え、コロナ禍による将来不安や経済の先行き不透明感などを受けて、「還暦人」の貯蓄額にも変化が見られます。
 
「還暦人」平均貯蓄金額の推移
2021年の平均貯蓄額3026万円から、2022年は96万円の増加(前年比3.2%増加)。過去の調査結果を比較すると、貯蓄金額の平均は2018年の調査以降、着実な増加傾向がみられ、2020年の調査以降は3000万円台を推移している状況が続いています。
 

働く還暦人の約8割が「65歳以降も働きたい」

59歳時点で就労をしている、またはしていた1435人に、還暦以降の就労意向について、聞きました。
 
60歳以降、何歳まで働きたいですか?
65歳以降も働きたいと思う人の割合は79.0%、70歳以降も働きたいと思う人の割合は36.5%を占めました。「還暦以降も働き続けたい」と考える人が多いことがうかがえます。
 

退職金の使い道、「消費」よりも「預貯金」?

また、59歳時点で就労をしている、またはしていた人で、退職金を受け取る予定がある777人に、退職金をどのようなことに使いたいか聞きました。
 
退職金をどのように使いたいですか?
最も多かった回答は「預貯金」(67.2%)。次いで、「金融投資」(20.2%)、「国内旅行」(16.6%)、「住宅リフォーム」(11.2%)が続きました。「人生100年時代」に備え、退職金を今後の生活のために貯めておきたい、と考える人が多いようです。


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