6月は夏季賞与支給の月です。長引くコロナ禍やロシア・ウクライナ紛争、生活用品の値上げラッシュなど経済的にも不安定な時期が続く中、いくら貰えるんだろうと気になっている人も多いのではないでしょうか。
今回は、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの「2022年 夏のボーナス見通し」と労務行政研究所の「東証プライム上場企業の2022年夏季賞与・⼀時⾦(ボーナス)の妥結⽔準調査」を参考に、2022年の夏季ボーナス支給額予想をまとめました。全体平均と上場企業別、業種別で紹介します。
全体平均は38万3949円、上場企業127社平均は76万5888円
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの「2022年 夏のボーナス見通し」を見ると、民間企業全体の1人あたりの平均支給額予想は38万3949円で前年同期比1.0ポイント増となっています。
項目別で見ると、製造業は50万1356円(前年同期比1.8ポイント増)、非製造業は36万910円(同0.9ポイント増)。調査対象は、事業所規模5人以上の賞与を支給する事業所で働く全常用労働者となっています。
労務行政研究所の「東証プライム上場企業の2022年夏季賞与・⼀時⾦(ボーナス)の妥結⽔準調査」から、東証プライム上場企業の全産業127社の平均を見ると、76万5888円で前年同期比6.5ポイント増でした。コロナ禍の影響で2021年は2.5ポイント減と前年(2020年)を下回ったものの、2022年はプラスに転じると予想しています。
全17業種中トップは「ガラス・土石」の100万8237円、3.04カ月分支給
同じく「東証プライム上場企業の2022年夏季賞与・⼀時⾦(ボーナス)の妥結⽔準調査」から、業種別を見ていきましょう。
全17業種中トップは「ガラス・土石」の100万8237円(前年同期比11.7ポイント増)、次いで「輸送用機器 自動車」の93万3142円(同8.6ポイント増)、「建設」の83万5000円(変化なし)となっています。
前年同期比で比較すると、最も伸び率が高かったのは「鋼鉄」の20.2ポイント、次いで「機械」の16.5ポイント、「非鉄・金属」の13.2ポイントでした。前年同期比10ポイント以上伸びていた業種は全部で5つです。マイナスとなったのは「水産・食品」の5.4ポイント減や「サービス」の2.7ポイント減などがあったものの、全体的にプラスに転じると見込まれています。
東証プライム上場企業127社の夏季賞与支給月数(何カ月分か)を見ると、全業種平均は「2.47カ月」でした。業種別トップは、「ガラス・土石」の3.04カ月、次いで「輸送用機器 自動車」の2.78カ月、「鉄鋼」の2.76カ月となっています。
よくある質問
【質問】2022年の夏のボーナスの平均支給額は?東証プライム上場企業の全産業127社の平均は76万5888円でした。
【質問】2022年の公務員の夏のボーナスの平均支給額は?
三菱UFJリサーチ&コンサルティングによると、2022年の公務員の夏のボーナスの平均支給予想額は、58万4900円でした。
【質問】2017年(5年前)の夏のボーナスの平均支給額は?
東証一部上場企業127社を対象に調査によると、全産業平均72万8662円でした。
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【関連リンク】
・2022年 夏のボーナス見通し(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)
・東証プライム上場企業の2022年夏季賞与・一時金(ボーナス)妥結水準調査(労務行政研究所)