日本トレンドリサーチは「体育座りに関するアンケート」調査結果を公表。同調査は、全国の男女1250人(30代以下/40代/50代/60代/70代以上 各250人)を対象に、インターネット上で実施されたものです(調査期間:2022年5月17〜19日)。
体育の授業だけでなく、朝礼や全校集会などでもおなじみの「体育座り」。地域によっては「体操座り」や「三角座り」とも呼ばれています。この「体育座り」の膝を抱え込む座り方が、内臓を圧迫し、子どもの体に負荷が掛かるということから廃止している学校もあるようです。
学校での「体育座り」廃止の動きについて、「良いと思う」は49.4%
学校での「体育座り」の廃止について、「良いと思う」と回答した人からは、「お尻が痛くなりすごく嫌だった(20代女性)」「強制されて体育座りには嫌な思い出しかないから(70代男性)」「学生の頃辛かったイメージがあるから(20代女性)」など、自分自身が子どもの頃「体育座り」が苦痛だった人も多いようです。
「こだわって続ける必要がない」「時代に合わせていくべき」の声も
「体育座り」廃止に賛成の理由には、「良くない理由が分かっているなら、体育座りにこだわって続ける理由がない(70代男性)」「うさぎ跳びが体に良くないと言うことで禁止になったように、時代に合わせていくべきだと思うから(40代男性)」「軍隊でもないのに特定の姿勢を強要されるのはおかしい。常識の範囲内で、好みの姿勢で座ってよいと思う(30代女性)」など、時代に合わせて座り方も変えていくべき、とのコメントが寄せられました。また、「子供自身が苦痛を訴えていたから。また、女子の場合はスカートの中が見えてしまうのが気になる。体育座りだから、というだけでなく、すべての人に同じ座り方を強要すること自体がおかしい。しかも長時間とくる。快適な座り方は子供も大人も、人それぞれではないだろうか。意図がわからない(40代女性)」など、スカートを履いているときは押さえながら座らなければいけないなど、気になる点も挙げられました。
「他の座り方では全体が乱れるのでは?」廃止に反対の意見も
一方、学校での「体育座り」廃止の動きを「良くないと思う」と回答した人からは、「腰に良くない理由や根拠が無い。体育座りは背筋を伸ばすなど座る姿勢を間違わなければ、逆に腰痛緩和にも良い(50代男性)」「なぜそのような指摘があるのか根拠が良くわからない。自分は体育座りは苦にならないので指摘はおかしい。ただの言いがかりにしか思えない(60代男性)」など、「体育座り」が子どもの体に負荷をかけることについて疑問の声も。さらに、「圧迫するほどしっかりと座っている子を見たことないしある程度の調整は自分でできるだろう(60代女性)」「体育座り以外の座り方だと全体が乱れてしまいます。子どものけじめにならない。学校などで1時間や2時間ずっと座ってなさいということはないと考えられるので内蔵や腰などの悪影響はないと思う(20代女性)」など、個々に自由な座り方では“全体が乱れてしまう”との声も寄せられました。
「体育座り」廃止なら“あぐら”で授業? 長時間“正座”? 戸惑いの声も
学校での「体育座り」廃止に「どちらとも言えない」と回答した人は約4割でした。「そしたら他にどんな座り方になるの? と疑問に思う。女子のあぐらも微妙だし長時間の正座もきつそう(40代女性)」「だからと言ってあぐらで授業を聞くのもちょっと考えものだし、韓国のように立ち膝は日本ではお行儀が悪いとされているから抵抗があるし、まっすぐ足を延ばして座るのは疲れてごそごそしてしまうし、どれもうまくいかない気がするから(40代女性)」など、「体育座り」でない場合、どんな座り方が最適なのか分からないといった戸惑いの声も。
ほかにも、「医学的に証明されているなら辞めれば良いし、体育座りをしてても問題なく成長できてきたので、継続する学校があっても問題無いと思う(30代女性)」「あまり体に良くないことを実感できないので(40代男性)」「そんな悪影響がある事は初めて聞いたし、信じがたいから(50代女性)」など、長い間推奨されてきた「体育座り」が今になって“体に良くない”と言われることに疑問の声も寄せられました。
※回答者のコメントは原文ママです
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