インフキュリオンは、全国16〜69歳の男女2万人を対象に実施した「決済動向2022年4月調査」の結果を発表しました。スマホやQRコードを使ったキャッシュレス決済、審査不要で使えるものも多い「後払い決済」といった新しい決済サービスの利用率を調べたものです。
その結果、QRコード決済の利用率が全体で57%と、FeliCa型電子マネー(56%)を初めて上回ったことや、各キャッシュレスサービスの利用率などが明らかとなりました。
QRコード決済アプリがFeliCa型電子マネーの利用率を上回る
「クレジットカード」「FeliCa型電子マネー」「ブランドプリペイド」「ブランドデビット」「QRコード決済アプリ」「BNPL(後払い決済)」の2015年からの利用率推移を見ると、2022年4月時点で「QRコード決済アプリ」の利用率は57%で、調査以来初めて「FeliCa型電子マネー」(56%)を上回っていたことが明らかに。あらかじめチャージされたカードを購入して使う「ブランドプリペイド」の利用率が減少している一方、「ブランドデビット」の利用率は年々増加していることなども分かりました。数年前から登場し始めた後払いサービス「BNPL」もブランドデビットに迫る勢いです。
キャッシュレスサービスの利用率 2位「PayPay」、1位は?
各キャッシュレスサービスの利用率を見ると、TOP3は1位「楽天カード(国際ブランドカード)」の44%、2位「PayPay(QRコード決済アプリ)」の40%、3位「交通ICカード(その他)」の34%でした。
直近2年間の推移で比較すると、「楽天ペイ」や「d払い」「au PAY」「メルペイ」などのQRコード決済アプリは「LINE Pay」を除き、すべて右肩上がりに伸びています。
国際ブランドカード類は大きな変化はなくほぼ横ばい、交通ICカードや「nanaco」といったオリジナルの決済サービスも安定した人気です。
高年齢層と若年層で利用サービスに差、QRコード決済は幅広い支持
各カテゴリーの年代別利用率の比較を見ると、「クレジットカード」や「FeliCa型電子マネー」は、年齢層が上がるほど利用率が高まり、「ブランドデビット」や「ブランドプリペイド」「BNPL」は、若年層の利用率が高いという結果に。利用するために社会的信用を必要とするサービスは利用者の平均年齢が高く、審査不要で使えるサービスは若年層の利用率が高い傾向にあります。「QRコード決済アプリ」については、どの年代にも広く利用されていることが分かりました。
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