斬新なストーリーや個性豊かなキャストで放送前から注目度が高かったドラマ『17才の帝国』(NHK)が、5月7日に放送スタートしました。第1話のストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第1話のおさらい
202X年、人口の40%を高齢者が占める日本はGDPが急落。日本経済は没落し、世界からは“サンセット・ジャパン”と斜陽国の烙印を押されていました。出口のない状況を打破するため、時の総理大臣・鷲田(柄本明)は内閣官房副長官・平(星野源)に命じ、「Utopi-AI」通称UA(ウーア)構想を立ち上げます。
それは、全国からAIでリーダーを選抜し、退廃した都市の統治を担わせる実験プロジェクト。若者が政治を担えない理由は“経験”の少なさだと言われていましたが、AIは一人の人間が到底“経験”し得ない膨大な量のデータを所持しており、AIによっていくらでも“経験”は補えるのです。事実、AIが首相に選んだのは、若く未熟ながらも理想の社会を求める、17歳の少年・真木亜蘭(神尾楓珠)でした。
AIは総理・真木の脇を固める閣僚として、財務経済大臣・雑賀すぐり(河合優実)、厚生文化大臣・林完(望月歩)、環境開発大臣・鷲田照(染谷将太)を選出しました。真木は総理補佐官として、オンライン勉強会や討論会で面識のあった茶川サチ(山田杏奈)を指名。サチは家族で実験都市ウーアに移り住むことになります。
実験都市ウーアの場所に選ばれたのは、鷲田総理の地元でもある地方都市・青波市。住民にはウェアラブルデバイスが配布され、行政サービスやヘルスケアを受けられる環境が用意されています。サチは迎えに来た平に連れられ、官邸へ向かいます。
真木は平や照が難色を示す中、閣議や閣僚の執務の様子をすべて配信すると決定。さらに、市議会廃止を提案。支持率30%を切ったら辞任すると宣言します。突然の市議会廃止に、前青波市長の保坂(田中泯)や旧・青波市商工会会頭の佐伯(岩松了)はショックを受けます。変革を進める真木の手綱を握るよう鷲田総理から迫られた平もまた苦々しく思っている様子。
そんな中、ウェアラブルデバイスを通して真木の就任演説が行われました。真木は、癒着やしがらみを排した透明な政治、人々の声を受け止める謙虚な政治、助けを求める人々に手をさしのべ救う政治を目指すと宣言。支持率は50%を超えていきます。
しかしその一方、任期半ばの議員に何も聞かず市議会を排したことで「議会制民主主義の否定はウーアが独裁国家となる危険性がある」と報道する記事が浮上。執筆したのは平の友人である記者・山口早希(松本まりか)です。「真木総理がウーアに作ろうとしているのは17才の帝国なのだろうか」――記事を見たサチは真木の元へ急ぎます。すると、執務室の奥の部屋で何者かに語り掛ける真木の姿を目撃するのでした。
秀逸な脚本と豪華キャストに称賛殺到
数々の名作アニメを手掛けてきた脚本家・吉田玲子氏によるオリジナルドラマを、豪華キャストが演じることで放送前から話題沸騰していた本作。今までに見たことがない青春SF×政治ドラマが堂々スタートしました。
Twitterでは「のっけから、めちゃ引き込まれました。現代社会の問題にも触れてあり、かつ、社会派&エンターテイメントの融合が見事」「物語の面白さが尋常じゃない」「若者が政治に興味持ってもらえたら良いね。国民全員がリアルタイムで支持率見える化は良いアイデア」「凄いハイテクだ。デジタル庁、このくらいの作って下さい」「要らないものを排除して効率化するって言った年寄りの市議会議員が早速排除されとる」など、リアリティのあるSF×政治ドラマに称賛の声が殺到しています。
また、AI「ソロン」を『新世紀エヴァンゲリオン』の主人公・碇シンジ役でおなじみの声優・緒方恵美さんが演じていることや、本編の劇伴を担当する坂東佑大さん×塩塚モエカ(羊文学)がタッグを組んだ主題歌にも注目が集まっています。
権威に屈せず理想の社会を求めて変革を推し進めていく真木に、さまざまな“大人”からの反発が向かいます。しかし、ピュアな心で政治に向き合う真木の姿に平も惹かれていき――。真木の志の原点にあるものとは? 気になる第2話は5月14日放送です。
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