コンビニではさまざまなオリジナル総菜が売られていますが、各社ともに展開しているのが「焼売」。某大手食品メーカーの発表によれば、コロナ禍で需要が高まった冷凍食品の中でも餃子に次ぐ人気となったのが焼売で、売り上げは伸長し続けているとか。
もちろんコンビニでも同様で、各社とも店舗面積の大小にかかわらず、ほとんどの店で焼売を販売しています。
ただし、その味の違いは実際に食べてみないと分からないもの。今回はセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ(TOPVALU)それぞれのオリジナル焼売をいただきつつ、各社の違いに迫りたいと思います。
セブン-イレブンの焼売は、ショウガ感強めで、見た目よりもサッパリいただける!
まずは、セブン-イレブンの「7プレミアム 特製点心 本格肉焼売」238円(税別)を見ていきましょう。この商品のスペックは以下になります。
・6個入り 198g
・402kcal
見た目はいかにも餡の密度の濃そうな焼売で、1個でも十分な味のインパクトを与えてくれそうな印象です。割ってみるとやはり粗めの豚ひき肉、タマネギ、タケノコなどがギュウギュウに詰め込まれていました。
見た目からはパンチの効いた味をを想像しましたが、実際に口にしてみるとショウガ感が強く、意外とサッパリとした味。それでいてタマネギ、タケノコのシャキシャキ感があり食感も楽しめます。また、焼売の皮の風合い・コシも繊細で、噛み締めるほど、それぞれの味が融合し絶妙な味わいを楽しませてくれます。
かなりハイレベルのように思いますが、この焼売の製造は食品メーカーの「マルハニチロ」。大手メーカーならではの技術が投入された焼売でした。
ファミリーマートの焼売は、ごはんにぴったりのジューシーな一品!
続いて、ファミリーマートの「肉汁じゅわっと本格肉焼売」238円(税別)をいただきます。見た目にはセブン-イレブンの焼売とよく似ています。また、価格差も同じ。ただし、スペックは異なり、ファミリーマートのほうが量・カロリーともに高いです。
・6個入り 198g
・574kcal
量・カロリーの高さは、商品名にもある「肉汁」にあるのかもしれませんが、果たしてその味はどうでしょうか。
セブン-イレブンの焼売がショウガ感が強く、意外とサッパリいただけたのに対し、「肉汁じゅわっと本格肉焼売」はタマネギによる甘さが際立っており、ショウガ感は弱いです。また、餡もセブン-イレブンよりも細かくギュッとまとめられており、味の一体感を感じさせます。
それでいて、ジューシーな肉汁感もあり、ごはんのおかずとして考えた場合はセブン-イレブンの焼売よりもファミリーマートの「肉汁じゅわっと本格肉焼売」のほうが合うように思いました。
製造元はなんと! セブン-イレブンと同じ「マルハニチロ」。相当ハイレベルの焼売を作る食品メーカーです。
ローソンの焼売は、セブン・ファミマよりも高額な分、味わい深くいただける!
続いて、ローソンの「本格肉焼売」258円(税別)を見ていきましょう。セブン-イレブン、ファミリーマートよりもやや高めですが、スペック的には以下のように大差を感じられません。
・6個入り 210g
・475kcal
スペックに大差がないのに、若干高めの値付けということで、その分ハイレベルな味に期待感が膨らみます。
焼売を割ってみると、セブン-イレブンの焼売よりもさらに粗く刻まれた餡がお目見え。豚ひき肉だけでなく、タマネギ、タケノコ、シイタケが入っており、ぜいたくな具材感とザクザクとした食感を楽しめるよう工夫されていることが分かります。
実際にいただいてみると、まさに見た目通りの味! 噛み締めるごとに具材のさまざまな味が口の中に広がる一方、特にシイタケの効果か、香ばしい風味も感じます。
こちらもまたごはんのおかずにピッタリの一品だと思いましたが、製造元を見ると……なんとまたもやマルハニチロ! コンビニ3社の焼売を一手に製造していたとは驚きです。
ミニストップ(TOPVALU)の焼売は、餡・皮ともに口の中でとろけつつ濃厚な味を表現!
最後に、ミニストップの「ジューシー焼売」298円(税別)をいただきます。ミニストップはイオン系列なので、イオンのプライベートブランド・TOPVALUブランドによる焼売です。他コンビニに比べ最も高い値付けですが、スペック的には他社の焼売とさほど変わりがありません。
・6個入り 210g
・475kcal
皮の中央に見える餡の凝縮度はいかにも高く、同時に濃厚な味をいただけそうに思いました。中を割ってみても、確かに他コンビニの焼売とは一線を画す印象を受けました。
餡の中は豚ひき肉とタマネギが細かく合わさる一方、脂も強く感じます。実際にいただいてみると、豚ひき肉のジューシーな肉汁に加え、タマネギの甘味が強く支えている印象。皮もトロトロで濃厚な餡とのバランスも良いです。こちらもまた焼売単体というよりはごはんのおかずに合わせるべき一品のように思いました。
製造元の記載はなく「販売元:イオン」という記載のみでしたが、今回いただいたコンビニ各社の焼売の中でも、シンプルかつインパクトのある味を楽しませてくれました。
【まとめ】ローソン「本格肉焼売」の味わい深さ、ミニストップ(TOPVALU)「ジューシー焼売」の強いパンチのとりこに!
ここまで、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ(TOPVALU)4社の焼売をいただきましたが、このうちの3つをマルハニチロが製造していたことにまず驚きました。他方、各コンビニでは明確に味の違いを打ち出しており、この辺の好みは人によって大きく分かれることでしょう。
個人的にはローソンの「本格肉焼売」の味わい深さ、ミニストップ(TOPVALU)の「ジューシー焼売」の強いパンチのとりこになりましたが、果たして皆さんはどのコンビニの焼売が好みでしょうか。ぜひ本記事を参考に、あなた好みの一品を見つけてくださいね!
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