「有給休暇」の国際比較! 日本の取得状況は6年ぶり改善、「休暇中のステイホーム率」は2年連続世界一

エクスペディアは、「有給休暇」の国際比較調査を世界16地域14,544名を対象に実施しました。2021年の有給休暇について、日本で働く人の取得率は60%となり、6年ぶりに改善。2022年の有給休暇の取得予定日数は「15日」(日本)でした。

世界の大手総合旅行ブランド・エクスペディアは、「有給休暇」の国際比較調査を世界16地域1万4544名を対象に実施しました。調査期間は、2021年12月14~30日です。
 

「有給休暇」の取得率は60%……6年ぶりに改善

「有給休暇」の取得率は60%で6年ぶりに改善

2021年の有給休暇について、日本で働く人の取得率は60%となりました。支給日数20日間のうち、12日間の取得です。2021年は、過去11年の調査の中で最高の取得率(2015年と同率)となりました。ただ、アメリカ(80%)やイギリス(84%)など他国と比べると、依然として取得率は低くなっています。

また、コロナ禍の有給休暇の取りやすさについて、半数以上の人が「変わらない」と回答。約3割の人は「取りやすくなった」と答えました。在宅ワークなど働き方の変化が、取得率の改善に関係しているのかもしれません。
 

2022年の有給休暇は「15日」を取得予定

2022年の有給休暇は「15日」を取得予定

2022年の有給休暇ついて、日本で働く人の取得予定日数は「15日」(中央値)で、2021年の実績よりも多いことがわかりました。

さらに、日本で働く人の意識について、「以前にも増して、休暇を大切にするようになったか」と聞いたところ、77%が「はい」と回答しました。休暇をより重視する意識が、取得予定日数の多さにつながっているのかもしれません。
 

日本が「休暇中のステイホーム率」2年連続世界一に

「日本」休暇中のステイホーム率2年連続世界一

直近で取得した休暇の過ごし方について、日本で働く人の74%が「旅行はせず、ステイホーム」と回答。昨年同様に、世界で最も多い割合となりました。また、2022年の有給休暇取得について、「休暇のうち最低1回は旅行せず、ステイホーム予定」と回答したのは日本(35%)が最多でした。

一方で、ステイホームでも旅行と同様に休息できるか聞いたところ、日本で働く人の61%が「はい」と回答。世界で2番目に低い割合となりました。ステイホーム率は高いものの、他国と比べてあまり休息できていない様子もうかがえます。
 

日本では「仕事の都合」が休暇取得に影響。他国では「新型コロナ」が影響

世界では有給休暇の取得にコロナが影響

有給休暇を取得しない理由について、日本では「人手不足など仕事の都合上難しいため」(20%)が最多でした。次いで、「新型コロナウイルス感染症の影響でどこにも旅行ができないため(16%)」「個人的な都合で難しいため(14%)」と続きました。

一方で、全世界の平均を見ると「新型コロナウイルス感染症の影響でどこにも旅行ができないため」(28%)が最も多く、「新型コロナウイルス感染症への懸念があったため(20%)」と続きます。

日本では、人手不足などの仕事の都合が有給休暇の取得に大きく影響していることがわかりました。


【おすすめ記事】
有休消化率、10年間で約20ポイント増加! 最も増加した業界は「証券、投資関連」、消化率7割超の業界は?
月間平均残業時間は10年間で22時間減少、最も減った業界は「土木建築」、残業時間が最も少ない業界は?
「有給休暇にしたいこと」ランキング! 3位「掃除・模様替え」2位「ダラダラ過ごす」、1位は?
【2022年版】今年のゴールデンウィークはいつからいつまで?何の祝日?何連休?
2022年は3連休が合計9回! ゴールデンウィークは最大10連休も実現可能

【関連リンク】
プレスリリース
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

注目の連載

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    静岡の名所をぐるり。東海道新幹線と在来線で巡る、「富士山」絶景ビュースポットの旅

  • ヒナタカの雑食系映画論

    『グラディエーターII』が「理想的な続編」になった5つのポイントを解説。一方で批判の声も上がる理由

  • アラサーが考える恋愛とお金

    「友人はマイホーム。私は家賃8万円の狭い1K」仕事でも“板挟み”、友達の幸せを喜べないアラサーの闇

  • AIに負けない子の育て方

    「お得校」の中身に変化! 入り口偏差値と大学合格実績を比べるのはもう古い【最新中学受験事情】