【マニアックな業界用語】飲料用語編
「ミネラルウォーター」「果汁100%」など、毎日当たり前のように口にしている飲み物に書かれた飲料用語。実はよく知らないという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「知ってるようで知らない飲料用語」を紹介します!
「天然水」は「ミネラルウォーター」ではない
「ミネラルウォーター」「ナチュラルウォーター」「天然水」など、さまざまな種類の水が販売されていますが、その違いを理解している人は少ないのではないでしょうか。
農林水産省のガイドラインによると、「ミネラルウォーター」は、ミネラル分が溶解した地下水で、沈殿・ろ過・加熱殺菌だけでなくミネラル分の調整やブレンドなどの化学的処理も行っているもの。
一方の「ナチュラルウォーター」は、ミネラル分の溶解が少ない地下水で、沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の化学的処理をしていないもの。
そして、ミネラル分が溶解してる地下水で、沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の処理をしていないもの、文字通りミネラルかつナチュラルなウォーターが「ナチュラルミネラルウォーター」あるいは「天然水」と呼ばれています。
果汁100%以外は「ジュース」ではない
おばあちゃんちで「ジュース飲むかい?」と言われて、コーラを出されたことはありませんか? これはかつて、多くの国内メーカーが甘いソフトドリンク全般を「ジュース」という商品名で販売していたことが影響していると言われています。
その後、消費者団体による『不良ジュース追放運動』もあって法律が改正。現在では果汁100%のもの以外は「ジュース」を名乗れずに「果汁入り飲料」として販売。さらに、パッケージにも果実の切り口を描いてはいけないという徹底ぶり!
我々が現在、当たり前に100%ジュースが飲めているのは、先人たちのおかげかもしれません……!
「微糖」と「低糖」の基準は同じ
「微糖」「低糖」「甘さ控えめ」など、さまざまな表現がされているコーヒー飲料。どれが一番甘いかご存知ですか?
食品表示法の規定によると、100mlあたりの糖分が0.5g未満であれば「無糖」、2.5g以下であれば「微糖」「低糖」となっています。実は「微糖」と「低糖」の基準は同じなんです!
ただし、メーカーによって独自の差を設けているため、A社の微糖の方がB社の低糖より甘い、またはその逆もあり得ます。気になる人は、実際のグラム数をチェックしましょう。
ちなみに「甘さ控えめ」については、何の規定もありません。メーカー側の「気持ちの表明」でしかないのでご注意ください。
知ってるようで知らない、飲料用語。コンビニで飲み物を買うのに迷ったときなど、ぜひ参考にしてください。
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