学情は、企業の人事担当者354人に対し「2022年4月入社の新入社員の勤務形態」に関する調査を実施しました。アンケートには、コロナ感染予防対策として導入されたテレワークやハイブリッドワークを、新入社員に対してどのように実施していくのか、といった内容が含まれています。
コロナ禍で3度目となる新入社員受け入れのシーズン。各企業はどのような対応をとるのでしょうか。
新入社員の勤務形態、99%が出社かハイブリッドワークと回答
2022年4月に入社した新入社員の勤務形態を見ると、最も多かった答えは「出社」(58.8%)でした。次いで「出社とテレワークの組み合わせ」(31.9%)、「出社し一定期間後にテレワークを実施」(8.3%)となっています。
「入社後すぐにテレワークを実施」と答えた割合はわずか0.9%にとどまり、ほかは全てフル出勤やハイブリッドワークです。
人事担当者のコメントでは、「テレワークだけではOJTが難しい」「仕事や社内の雰囲気にも慣れてほしい」「先輩社員とのコミュニケーションも大切」といった声が寄せられています。
ほかにも「入社直後からテレワークをしていた社員のアンケートを見て、出社の意義を再認識した」や「感染症対策のノウハウも蓄積できている」などのコメントも。コロナ禍3年目ともなると、経験とノウハウが蓄積されてきており、しっかりとした考えを持った上で対応している様子も見られます。
若手社員のテレワークの課題は「モチベーションの管理」や「コミュニケーション」
在宅勤務・テレワークを実践している企業は、コロナ禍以前や検討中も含め約6割となっています。「若手社員がテレワークをする際に課題になる点」を複数回答式で聞いたところ、1位は「モチベーションの状態をつかみにくい」(75.4%)、2位「報連相などのコミュニケーション不足」(69.3%)、3位「作業の進捗状況や成果の把握が難しい」(62.1%)となっています。
コミュニケーションや進捗管理といった基本的なことから、仕事に対するモチベーションの把握などは、確かにテレワークでは難しいかもしれません。「新入社員のうちにしっかりと身に着けてほしい」といった考えもあることがうかがえます。
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