日本の平均年収は445万3314円、OECD諸国で唯一横ばい。「中央値」「年代別年収」は?【2022年最新】

期間工は、日本の平均年収・年収中央値に関する調査結果を発表しました。平均年収は445万3314円で、年収中央値は396万7314円。男女の年収は、30代から差が大きく開き始めます。また、非正規社員の年収は30代で頭打ちになりました。

期間工は、「日本の平均年収・年収中央値」の調査結果を発表しました。平均年収・中央値の数値は、厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」および「毎月勤労統計調査」のデータを基に算出されています。
 

平均年収は445万3314円、年収中央値は396万7314円

日本全体の平均年収と年収の中央値

日本全体の平均年収は、「445万3314円」でした。中央値は、平均値の89%の「396万7314円」となり、平均値よりも48万6000円低いことが分かりました。

男女別に見ると、男性の平均年収は「482万6514円」で、女性は「378万2514円」でした。中央値は男性「431万5314円」、女性「351万4914円」となりました。
 

年代・男女別の年収は? 30代から差が開く

年代・男女別の平均年収と年収中央値

年代・男女別の年収について、男性は平均年収が504万1200円の55〜59歳まで、年齢と比例して賃金が上がっています。一方で女性は、329万6400円の50〜54歳がピーク。また、30代からの賃金上昇が緩やかです。

男女を比較すると、30代から年収の差が大きく開き始めます。55〜59歳が年収差のピークとなり、その差は月14万9000円・年約179万円です。

30代は役職がつき賃金の上がる男性が多い一方で、結婚や出産で離職する女性が増えるタイミング。女性比率の高い職種の賃金が低い傾向にあるのも、年収差の要因として考えられます。

政府がさまざまな取り組みを行ってはいるものの、男女の生活様式の違いもあり、差を縮めるには時間がかかるかもしれません。
 

非正規社員の年収は「30代」で頭打ちに

正規・非正規の平均中央値を比較

正規・非正規社員の平均中央値について、20代後半から大きく差が出始めます。55〜59歳が賃金差のピークです。正社員は476万4000円で、それ以外(非正規社員など)は254万6400円でした。

正社員・正職員の賃金は55〜59歳まで右肩上がりですが、非正規社員などの賃金は35〜39歳以降停滞しています。
 

約20年間の「賃金伸び率」はほぼ横ばい

OECD加盟国の、賃金伸び率(OECD 平均賃金調査より算出)

1997年から2020年までの賃金伸び率について、OECD加盟国の推移と合わせて見てみると、他国は上昇している一方で、日本はほぼ横ばいになっていることが分かります。少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少や、非正規雇用者の増加などが要因として考えられます。


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プレスリリース
【2022年】日本の平均年収・年収中央値は?職業年齢別の給料比較(期間工.co.jp)
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