第3位:身体的にツライ
第3位は「身体的にツライ」でした。看護師の仕事は患者の身の回りの世話や、日常生活に必要な動きができない患者の補助を行うため、肉体労働の局面も多くあります。回答者の中には「患者さんを持ち上げた際に、腰を悪くしてしまうことが続いたため」(35歳 女性)と実際に体を故障してしまった人や、「生理が止まったり、倦怠感や頭痛を感じるようになって悩んでいました」(37歳 女性)と危険なほどの状態になってしまった人もいました。また、「夜勤が体力的にきつかった」(38歳 女性)などと、交代制勤務の看護師からは「夜勤や不規則な勤務が体力的にツライ」という声が多数上がりました。さらに「年齢的にキツくなってきた」という声もあり、「20代のときはこなせたけれど、30代になると体力も衰えてきてツライ」と、年を取るごとに体力が低下して仕事が“ツライ”と感じる人もいます。
第2位:人間関係への不満
第2位は「人間関係への不満」でした。人間関係はどの職場でも仕事を辞めたい理由に挙がりますが、「人間関係が険悪で、精神的に追い詰められてしまったからです」(31歳 女性)、「人間関係が悪く、現場にいると空気が悪く、居心地もよくないから」(32歳 男性)と、看護師の仕事は同僚や上司、患者など人とコミュニケーションを取ることがほとんどですので、よりストレスを感じやすく辞めたい理由になってしまうのかもしれません。また、「病棟で中堅の立場になり、上司と若いスタッフに挟まれて精神的にきつかった」(37歳 女性)という声もあり、中堅になったり役職がついたりして、上司と部下の間で板挟み状態になり人間関係に悩むのも、30代の特徴といえそうです。
なお「看護師長が変わって職場の雰囲気も変わり、退職した」という人もおり、看護師長の人柄や働き方、職場での雰囲気が看護師に大きな影響を与えることも分かりました。
「男性看護師で、周りに話し相手がいなかったから」と、女性が多い職場ならではの回答も寄せられています。
第1位:プライベートとの両立が難しい
そしてランキング第1位になったのは「プライベートとの両立が難しい」でした。時には命に関わることも行う看護師は、常に患者のサポートができるように昼夜問わず交替制で勤務している職場がほとんどです。30代になると結婚や子育て、親の介護などライフステージの変化を迎える人も多くいます。そのため「子どもが生まれてからはワークライフバランスを保てなくなってきたので、辞めたいと思っている」(35歳 男性)、「子育てしながら働いていたが、時短勤務でも残業は続き両立が難しくなった」(36歳 女性)、「子どもが病気になるたびに休み、『スタッフに迷惑をかけている』と心苦しくなりました」(38歳 女性)と、看護師というハードな仕事とプライベートは両立できないと感じ、退職を考える人も多いようです。またライフステージの変化として、「不妊治療と両立できないから」と回答した人も複数いました。
30代のときに「看護師を辞めたい」と思ったことがある人の中で実際に退職・転職した人は、全体の64.4%です。看護師は人手不足で転職先が見つかりやすいため、転職がしやすいという傾向があるかもしれません。退職を考える前に、転職を考えてみるのも一つの手かもしれませんね。
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※回答者のコメントは原文ママです
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