【マニアックな業界用語】フォント用語編
Wordに入っている「メイリオ」や「HG創英角ポップ体」を使っている人は多いと思いますが、名前の由来や正しい意味を知っていますか? なんとなくは分かるけど、ちゃんと説明するのは難しいですよね。
そこで今回は、知ってるようで知らないフォント用語を紹介します!
明朝やゴシックは「フォント」ではない
いきなりですが、そもそもメイリオや創英角ポップ体、明朝やゴシックなどの文字のデザインは「書体(typeface)」であり、「フォント(font)」とは書体のサイズ(11ptなど)や形態(イタリックなど)のことです。
Wordなどのワープロソフトで設定できる「フォント」は、書体もサイズも形態もひっくるめたデータ「デジタルフォント(digital font)」を指していて、現在ではこちらの意味で使われることが多くなっています。
メイリオは「明瞭」からとった
Microsoftがシステム表示用に開発した「メイリオ」。Wordなどで普段から使っている人も多いと思いますが、画面上で見ても印刷しても読みやすいところから、日本語の「明瞭」をもじって名付けられました。
また「メイリョウ」ではなく「メイリオ」としたのは、デザイナーの河野英一さんによると、響きがよくてエキゾチック、かつ1文字少なくて済むからだそうです。
HG創英角ポップ体は「ハイグレードな創英企画の角ポップ体」
Wordにもバンドルされている「HG創英角ポップ体」。一度は使ったことがあると思いますが、名前の由来を知っている人は少ないですよね。
HGはハイグレードの略で、創英企画という会社が開発。またポップは「ポップなデザイン」という意味ではなく、「手書きのポップ広告」などと言うときの「POP(ポイントオブパーチェス)」のこと。
その名の通りチラシやビラで使われることを想定して作られましたが、その手書き感ある目を引くデザインから、ポスターや注意書きなどにも広く使われています。街中で見かけると、つい見ちゃいますよね。
知ってるようで知らないフォント用語。社内のデザイナーにかませば「分かってる顔」できるかも? ぜひ話してみてはいかがでしょうか。
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