新型コロナウイルスの影響がまだ残るなか、就活生たちはどのような意識で就職活動に臨むのでしょうか。さっそく結果を見ていきましょう。
最も人気の志望業界は「情報・インターネットサービス」
「志望業界の決定状況」を聞いたところ、「明確に決まっている」が34.1%、「なんとなく決まっている」が40.4%、「決まっていない」が25.5%でした。2021年同時期の調査結果と比較すると、「明確に決まっている」人が2.1ポイント増加しており、就活に対して積極的な姿勢も見られます。志望業界の全体TOP3は、3位「銀行」が16.4%、2位「情報処理・ソフトウェア・ゲームソフト」が19.0%、1位「情報・インターネットサービス」が20.8%です。
1位の「情報・インターネットサービス」は、文系男女ともに2位、理系男子で3位、理系女子で4位にランクイン。3位「銀行」は、文系男子で1位、文系女子でも3位にランクインしています。
全体的にIT関連やクリエイティブな業界が人気のようです。医療や化学分野が人気の理系女子でも、4位に「情報・インターネットサービス」がランクインしています。
就職先企業選びで重視するポイントは、2年前よりも少しずつ変化している
30項目から5つを選択する、「就職先企業を選ぶ際に重視する点」のTOP3は、3位「福利厚生が充実している」が28.8%、2位「給与・待遇が良い」が43.3%、1位「将来性がある」が48.6%でした。2年前(2020年1月)調査との比較では、「業績・財務状況が良い」が30.9%から24.5%に減少した一方で、「希望の勤務地で働ける」が15.5%から22.4%へ増加、「社会貢献度が高い」が23.0%から28.1%へと増加。
現在の業績よりも、社会貢献度を踏まえた将来性のある企業を重視し、勤務地も自由に選べるような職場を望んでいる、といったことがうかがえます。
「事業の将来性に加え社会貢献性が高ければ働くモチベーションになる」や「ワークライフバランスをとても重要視している。自分や家族、友人を大切にできる環境で働きたい」といったコメントが寄せられており、働き方や職場に望むものが、少しずつ変化している様子が見られました。
就職戦線の見通しは大幅に回復
就職戦線の見通しを1学年上の先輩と比較しながら答えてもらったところ、「非常に厳しくなる」が8.1%、「やや厳しくなる」が48.4%という結果でした。
2022年卒者の回答では、「非常に厳しくなる」が40.9%、「やや厳しくなる」が53.4%だったことを踏まえると、約半分近くまで回復していることが判明。
ただし、今後の新型コロナウイルス感染状況によっては就活にも影響すると考えており、「大いに影響が出ると思う(感染が拡大すれば採用数が減少する)」が19.5%、「やや影響が出ると思う」が49.6%という調査結果も出ています。
多くの就活生たちは、昨年に比べ期待値は上昇したものの、まだまだ油断できない状況にあると見ているようです。
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