2021年秋に放送開始した2クール連続ドラマ『真犯人フラグ』。2022年1月9日の21時から「真相編」がスタートします。怪しいと思ったら最後、すべてが怪しく見えてくる本作も、いよいよすべての真相が明らかに。そこで今回は、これまでのストーリーと怪しい人物を振り返ります。
母子失踪事件の真犯人として世間から疑惑の目を向けられる
亀田運輸に勤務する相良凌介(西島秀俊)は、ごく普通の幸せなマイホームパパ。しかしある日突然、妻・真帆(宮沢りえ)、長女・光莉(原菜乃華)、長男・篤斗(小林優仁)が失踪してしまいます。
炊飯器には夕食のためのご飯が炊き上がっており、何か事件に巻き込まれたと確信した凌介は警察に駆け込むも塩対応。そこで、『週刊追求』で編集長をしている親友・河村俊夫(田中哲司)に助けを求めます。週刊誌の力でネット記事が拡散され、凌介は悲劇の「炊飯器旦那」として日本中の注目を集めることに。
しかし、事件当日の夜、河村とともに親友・日野渉(迫田孝也)がオープンしたバー「至上の時」で酒を飲んでいた写真がさらされ、世間の目は一気に、悲劇の夫から疑惑の夫へと変わってしまいます。テレビのワイドショーではコメンテーターから好き勝手に叩かれ、炎上系YouTuber・ぷろびん(柄本時生)からつきまとわれ、会社へのクレーム電話が鳴りやまない日々。「旦那が殺したんじゃないの?」という心無い誹謗中傷に苦しみながらも、必死に家族の行方を捜します。
家族の行方を示唆する新たな事件が続く
そんな凌介に手を差し伸べてくれる仲間もいました。親友の河村、日野に加え、職場の頼れる部下・二宮瑞穂(芳根京子)、プロキシマ社長で光莉の恋人・橘一星(佐野勇斗)はたびたび「至上の時」に集まり、家族の行方と事件の真相を追っていきます。
しかし凌介の周りでは不可解なことが起こり続けます。会社には息子・篤斗と同じ年ごろの少年の冷凍遺体が送りつけられ、建設中の新居には、娘・光莉のローファーが半分見える状態で埋められていました。
さらに、自宅では篤斗のサッカーボールが窓を突き破って蹴り入れられ、会社に送られてきたメールの添付には、血に染まったコンクリートの部屋で光莉が椅子に縛られている映像が。凌介や二宮も何者かに襲われ、家族の行方を必死に探す凌介をあざ笑うかのように、新たな謎を呼ぶ出来事が起き続けるのです。
お人よしの凌介と妻・真帆の不倫疑惑
新たな事件が起きるたびに、自身に向けられる疑惑を弁明しながら家族を捜し続ける凌介。際立つのは底抜けの人の良さです。まるで他人を疑わない。どんなことをされた相手でも信じるという極度のお人よし。そのわりに、自宅とは別にトランクルームを借りて蔵書するほどのミステリーオタクで、スイッチが入れば鋭い謎解き考察を論じ始めるという一面も持ち合わせています。
妻・真帆の不倫を知っても、悩んでいる妻に何もできなかった自分を責めこそすれ、真帆を責めるようなそぶりは一切見せません。真帆は10年前に一度だけ不倫をし、篤斗はそのときの子かもしれないと思い、DNA鑑定の書類を取り寄せていました。
不倫相手は、相良家の新居を担当する住宅メーカー「住愛ホーム」の営業マン・林洋一(深水元基)。真帆にとっては大学サッカー部の後輩にあたりますが、何か裏がありそうな人物。失踪事件当日のアリバイはあるものの、真帆の財布を持っており現在逃走中です。
「パパがママを殺した」
前半戦の最終回では、前述の冷凍遺体と似たやり方で、今度は篤斗自身が会社に送られてきました。一命をとりとめた篤斗の目覚めを、家にも帰らず、看護師が止めるのも聞かず、必死に待つ凌介。その姿を見れば、真犯人は炊飯器旦那だなんて誰が思うだろうか。
しかし、目を覚ました篤斗は驚きの証言をします。刑事が相良家と林が写った家族写真を見せ「この中に犯人はいる?」と問うと、「パパがママを殺した」と凌介を指さしました。果たして真犯人は凌介なのでしょうか?
これまでで怪しい人物のおさらい
これまでに凌介と直接的に関わっている人物としては、真帆の不倫相手で逃走中の林が、分かりやすく怪しい人物です。
また、凌介に真帆の不倫とDNA鑑定書の在りかを教えた真帆のママ友・菱田朋子(桜井ユキ)も怪しさ抜群。相良家の合鍵を所有し、勝手に上がり込んでは凌介に過度な世話を焼く姿は猟奇的。真帆が失踪時に持っていた物と同じ限定100本の傘を持っており、事件の夜に篤斗たちと一緒にいた可能性も。自宅の押し入れに何かを隠しており、菱田の息子・清明と篤斗が通うサッカースクールのコーチとも何か共謀している様子です。
さらに、凌介の職場の常連クレーマーで怪しい宗教の信者・バタコ/木幡由実(香里奈)は間違いなくキーパーソンと言えるでしょう。凌介の命を狙う動きを見せ、前半戦では「あとひとり……」とつぶやきながら殺人を犯す姿も。
そして、失踪事件当日、凌介に接触してきた謎の女・本木陽香(生駒里奈)も要注目人物。勤め先の葬儀屋では、隠し撮りした香典横領をネタに上司を脅してオーバーな有給休暇を得たり、林の婚約者に近づき盗聴器を仕掛け、林の潜伏現場に現れたりと、謎に満ちた不可解な動きを見せています。
息子から真犯人と名指しされた凌介も、これだけマイホームパパキャラでありながら、たびたび登場する真帆の両親とは違い、凌介自身の親兄弟に関する家族背景が全く描かれていないことが引っかかります。
凌介を助ける面々――親友の河村と日野、部下・二宮、娘の恋人・橘に対しても疑惑の目が拭えない本作。真犯人は一体誰なのか? 真相編に期待です。
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