2021年もさまざまなアート展が全国各地で開催されました。コロナ禍で開催中止になったアート展もある一方で、入場日時を指定したチケットで密を避けながらゆっくり鑑賞するスタイルが定着し始めるなど、アート鑑賞の新しい変化を楽しんだ人も多いのではないでしょうか。

アート鑑賞マニアを自称する筆者もその1人です。この記事では、2021年開催のアート展の中でも特に印象深く素晴らしかったと感じたアート展を厳選して紹介します。
 

(1)奈良 中宮寺の国宝


1月26日から3月21日まで九州国立博物館で開催された特別展は、奈良中宮寺の寺宝をたっぷり鑑賞できる内容とあって話題を集めました。

本尊の国宝・菩薩半跏思惟像(ぼさつはんかしゆいぞう)が全方位から鑑賞できるのをはじめ、聖徳太子の王城の様子を描いた天寿国繡帳(てんじゅこくしゅうちょう)、ガンダーラや中国、朝鮮半島などアジア各地から集められた半跏思惟像など、中宮寺の歴史をたどる小さな旅を経験できる充実した展示内容でした。
 

(2)特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」


4月13日から6月20日まで東京国立博物館で開催されたこの特別展は、甲・乙・丙・丁の4巻全てを期間中に鑑賞できるという史上初の試みが、多くの美術ファンの心をつかみました。

墨一色で動物や人間の個性豊かな姿を表現した躍動感あふれる筆致が何とも魅力的。断簡や模本も含めてまさにタイトル通り国宝・鳥獣戯画の全てを味わい尽くせる充実した展示内容でした。国語や歴史の教科書で取り上げられていることもあり、大人だけでなく子どもも楽しめたアート展と言えるでしょう。
 

(3)ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント


9月18日から12月12日まで東京都美術館で開催されたのが、ポスト印象派の代表格であるフィンセント・ファン・ゴッホの作品48点を鑑賞できるこちらの展覧会。ゴッホ作品の世界最大の個人収集家が初代館長を務めたクレラー=ミュラー美術館のコレクションのうち、油彩画28点と素描・版画20点が日本にやってきました。生前は評価されず失意のうちに亡くなったゴッホですが、死後に人気と評価が高まっていく過程についても学ぶことができます。12月23日からは福岡へ、2022年2月23日からは名古屋へと巡回していきますので要チェック!
 

(4)メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年


11月13日から大阪市立美術館で開催されているのがこちらの特別展。メトロポリタン美術館が所蔵している2500点を超える西洋絵画の中から選ばれた65点が鑑賞できます。ルネサンスや宗教改革、産業革命といった大きな時代のうねりの中で変化し続ける絵画の役割についての解説も詳細で、15世紀から19世紀の西洋絵画の歴史を学べる点が大きな魅力です。

展示作品のうち46点は日本初公開とあって開催前から大きな注目を集め、開催中の現在でも多くの人が連日訪れています。2022年1月16日まで開催中ですのでお見逃しなく。
 

(5)大広重展 ― 東海道五拾三次と雪月花 叙情の世界


愛媛県美術館での開催を経て現在広島県立美術館に巡回展示されている特別展。18世紀の江戸で活躍した浮世絵師・歌川広重が生んだ作品の数々を鑑賞できます。「東海道五拾三次」「五十三次名所図会」「名所江戸百景」などの名作がめじろ押しで、ゴッホやモネなどの印象派画家を魅了したヒロシゲブルーの世界が楽しめます。2022年2月6日まで開催中。


2022年も継続開催されているアート展がありますので、都合が良ければぜひ足を運んでみてください。2022年もアート展を楽しみましょう!


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