「好きな絵本ランキング」を集計したら、上位に入るに違いない名作『はらぺこあおむし』。作者のエリック・カールは、デザイン性の高い作品を数多く生み出してきました。
その世界観をテーマにした日本初となる新しい体験型スポット『PLAY! PARK ERIC CARLE(プレイパーク エリック・カール)』が11月12日、東京・世田谷区のショッピングセンター「二子玉川ライズ」にオープン。早速内覧会を取材してきました。
おなじみのキャラクターでいっぱい!
エリック・カールの描く絵本の世界観に基づいてデザインされた、日本初のインドアプレイグラウンド施設。はらぺこあおむしはもちろん、絵本『パパ、お月さまとって!』『たんじょうびのふしぎなてがみ』など、おなじみのキャラクター、動物、風景でいっぱいのスポットです。
かわいらしい空間で子どもと大いに楽しむのはもちろん、地球環境や子どもたちの未来をいつも気にかけていたというエリック・カールの思いも感じられます。彼の作品に触れたことのある人なら老若男女問わず、誰もが大きなメッセージを受け取れる施設です。
9つのブースでエリック・カールと遊ぶ!?
会場は9つのブースに分かれていて、入替制の2時間、自由に施設内を楽しむことができます。
意味ありげな3つの扉の中から1つを選んで中に入る「みどりのめいろ」は、高さ120センチという子どもの目線からは先がまったく見えない緑の壁が作る迷路。最初は自分が今いる場所、また他の人の居場所がなかなか分かりませんが、よく見ると天井や柱に鏡があるので徐々に感覚をつかめ、さらに所々現れるエリック・カールの生き物たちが気持ちを和らげてくれます。冒険心をぐんぐん開いてくれる場所です。
「ディスカバリーゾーン」は、自然に触れ作品づくりを行っていたエリック・カールの理念に基づき、子どもたちがさまざまな生き物と出会い、気付き、発見する場所です。ジャングル、夜の森、海の生き物など、エリック・カールが描いた虫や動物でいっぱい。そしてそのそばには本物の昆虫標本や、動物の肌の感触を連想させるような仕掛けが。訪れた人の感性が、生き物に刺激されるブースです。
外から見ると何が何やら、どこがどうつながっているのか混乱する作りの「アスレチック」。スウェーデンで約70年の歴史をもつヨーロッパ最大の公園メーカーのすべり台、ボルダリング、トンネルなど10種類近くの遊具があり、思いっきり体を動かして遊べます。室内でありながらアウトドアの動きで遊べるというのが特徴。よじ登る、飛び降りる、ぶら下がる、滑るなど、大人も一緒に遊べる遊具です。
そしてエリック・カール気分を味わえる、さまざまなワークショップが行われる場が「アトリエ」です。例えば、自作の色紙を使って絵本を作るエリック・カールの手法と同じようにオリジナルの色紙を作るワークショップ「Let’s PLAY! PAPER」では、色紙を作ってもそれで終わらないのがすてきなところ。自分の制作した紙は持ち帰らずアトリエに保存し、後日他の子どもがアートとして作品を作るのに使うのです。なんとも夢のある試み! 子どもたちのワクワクも広がっていくことでしょう。
セレクトショップにはチケット無しで入店OK
この他にも、エリック・カールの物語から飛び出したようなからくり人形やゲームで遊べるコーナー、人気絵本『パパ、お月さまとって!』のお月さまの中に入ることができる展示、2歳未満児限定エリアや、フリードリンクのサービスコーナーなど見どころがいっぱい。施設にはエリック・カールの世界をデザインしたオリジナル商品も手に入るセレクトショップ『Hungry Market』も併設されていて、こちらはチケット無しで入ることが可能です。
絵本の世界に浸れるだけでなく、エリック・カールの頭や心の中に入り込むような感覚で楽しめる『PLAY! PARK ERIC CARLE』。子どもだけではなかなか解けない仕掛けもあるので、親子一緒に挑んでエリック・カールの思いを受け取ってください。
【おすすめ記事】
・「サンリオ展」ついに東京上陸! 「いちごのお家」情報や衝撃のサンリオトリビアに大人が熱狂
・オープン直後から満員御礼! 図鑑の世界へ飛び込む『ずかんミュージアム銀座』とは?
・下北沢の線路跡地に“個性爆発!”な新スポット「reload」開業
・オープン23分で完売! 新東京土産『バターステイツ』が早くもモンスターヒットですごい
・パリでしか味わえないピエール・エルメの「料理」が日本初上陸! “飲むマカロン”のテイクアウトも
【関連リンク】
・PLAY! PARK ERIC CARLE オフィシャルサイト